名言グランプリ2025

名言グランプリとは

「その年、もっとも感動した名言No.1」を決める賞です。TV、新聞、Web、SNSなど幅広いメディアから、1年を通して選りすぐった伝え方がノミネートされ、各界で活躍する著名人らによる審査を経て、グランプリが決まります。さらに、グランプリのコトバに深く関わった人や団体を表彰します。

コトバは、人の心を傷つけ、悲しませることがあります。一方で、勇気づけ、励ますこともできます。前向きなコトバで人々の背中を押し、ひいては日本人のコミュニケーション能力をベースアップするお手伝いがしたい。名言グランプリは、そんな想いから2017年に始まりました。

※「名言グランプリ」では、下記を「感動するコトバ」と称しております。
1.前向きな気持ちになる(挑戦を後押しする、がんばろうと思える、気持ちが和む)
2.あたらしい発見がある(当たり前を更新してくれる、視野を広げてくれる)
※「名言グランプリ」は、「伝え方グランプリ」から改名いたしました。

名言グランプリPV

審査方法

伝え方研究所が、1年間のテレビ・新聞・SNSなどメディアからノミネート作品を選出します。そのうえで、選考委員会がグランプリを選びます。ノミネート作品は、伝え方研究所が毎月発表している「今月の伝え方ベスト3」がベースになっています。
選考委員会は、各界で活躍する方で構成されます。多様なバックグラウンドをもつ審査員による多角的な支持を得たコトバだけが、グランプリに輝きます。

2025年受賞作

  • いろんな「なりたいもの」を試しては「向いていない」と気づく日々を過ごしてきたという黒柳さん。今の職業も最初から目指していたわけではなかったという。何事にもトライする好奇心を大切にすることで、人生は開ける。そんな可能性を示す黒柳さんのコトバは、行き詰まったとき、きっと希望の光を差してくれる。

    審査員からのコメント(敬称略)

    田中 里奈

    田中 里奈
    プロデューサー/モデル

    まさにもう これ私 って感じで生き方として強く共感します。そして、黒柳徹子さんが4、50代の方へのメッセージとして伝えた言葉だと思いますが、私はこの言葉を敢えて若い人たちに届けたいと思いました。最近は流行りでMBTIやイエベ、ブルベとかラベリングして、合わないものは『NO』となりがちだけど、そうじゃないものも好奇心をもってトライして欲しいなって思います。それでないと、合う人やものだけで生きていくことになってしまう。だからあえてこの言葉を届けたいと思って1位に選ばせていただきました
    坪田 信貴

    坪田 信貴
    坪田塾 塾長

    今はAIの時代で、いろんなことをAIはできるんだけれど、じゃあ人間ができることって何だろうなと。AIをうまく使っていくためにも必要なのっていうのが好奇心なんじゃないかなと思い、選ばせてもらいました
    山口 真由

    山口 真由
    信州大学特任教授・
    ZEN大学教授

    ふとした瞬間に“中年の危機”という言葉を思い出します。自分の可能性を自ら限定して、そんな繰り返しに飽きている。『なんにでもなれる』なんて非現実的な応援歌はいらないんです。ただ、面白いと思う瑞々しい感性がモノクロの日常に彩りを与えてくれるのだろうと思います
    田原 総一朗

    田原 総一朗
    ジャーナリスト

    これは素直に共感です。好奇心の扉だけは開けておいた方がいい。まさにその通り。素晴らしいです
  • なかなか許すことのできない怒りを抱え続けることは、むしろ、その相手によって自分がコントロールされている状態かもしれないという気づきを与えるコトバ。自分の中に知らぬ間に根づいてしまった執着を自覚した瞬間、自分の時間を取り戻し、心を自由に開放する道が開けてくる。

    審査員からのコメント(敬称略)

    堀江 貴文

    堀江 貴文
    実業家

    失敗も含めて「未来にとらわれず、過去に執着せず、今を生きろ」っていうのは、僕の名言なんですけど(笑)それと共通したものを感じました。
    「許せないこととか、恨んでることとか、ないんですか」って言われたとき、僕は「忘れたほうがいいと思うよ、精神衛生上的に」って答えるんです。まさに、許せない相手に自分の人生を支配されちゃうので。忘れた方がいい、ということです
    佐々木 圭一

    佐々木 圭一
    『伝え方が9割』著者

    真剣にいきていると、不義理されることがある。でもそれを考えていることは、自分の人生のムダでしかないんですよね。なんとなくその相手に支配されているようなもの。このコトバで、救われる人がたくさんいると思いました
    山口 真由

    山口 真由
    信州大学特任教授・
    ZEN大学教授

    必ず見返すという執着が私の原動力である。それはあの日の自分の不甲斐なさを今日は必ず超えてやるというガッツでもある。だからこそ、この一言に衝撃を受けた。執着は、私を前に進めているようで、実はあの日にピン留めし、あの人の価値観を自身が内面化していたことの証左でもあったのだ
  • 殿堂入りは投票で決まる仕組みだが、満票に1票だけ足りなかった。そのことをイチローさんは、こう評価した。人は「もう完全だ」と思った時点で歩みを止めてしまうもの。逆に「まだ完全じゃない」と意識することが、推進力を生む。ポテンシャルを信じ続ける姿勢を通して、限界を拡げてくれるコトバ。

    審査員からのコメント(敬称略)

    坪田 信貴

    坪田 信貴
    坪田塾 塾長

    やっぱり人間の魅力って不完全性だと思うんですよね。全てが完璧だと、近寄りがたいというか、隙があるからこそ、愛されるみたいなところがあるんじゃないかな
    田原 総一朗

    田原 総一朗
    ジャーナリスト

    素晴らしいと思う。完全ならば面白くない。不完全だからこそ、何が飛び出すかわかんない。面白いですね。みんな、欠けている部分をコンプレックスに感じるが、コンプレックスに感じる必要がないことを、良い言葉で、ちゃんと伝えてくれた。素晴らしいと思います
    堀江 貴文

    堀江 貴文
    実業家

    イチローさんみたいにすごい人でも人生にゴールはないと。だから生きている間は、先に向かって進もうというメッセージだと思った。非常に共感している。私もそうやって生きているし、これからもそうやって生きていこうと思います。だからゴールはなんですか?って聞かれても、「ないですよ」って。ゴールし終わったら死ぬしかないと言っているんです。不完全ってことは伸びしろがあるってこと。逆に希望があるというか、やるべきことがあるということですよね
  • 上島社長が新入社員に贈った成長の秘訣は「突き詰める」こと。最初は「誰でもできる仕事」でも、突き詰めれば「あなたにしかできない仕事」になり、それができる人のもとに、新しいチャンスが訪れる。自分の仕事の意味や生きがいに悩んだ時にこそ思い出したい、気持ちを奮い立たせてくれる名言。

    審査員からのコメント(敬称略)

    佐々木 圭一

    佐々木 圭一
    『伝え方が9割』著者

    私はコピーライターですがまさに、そんなつもりで、私はコピーを書いてきました。これからAIの時代となり、みなが同じくらい、いい感じになっていく。そんな時代だからこそ、人間が大切にしていくべきコトバだと思ったし感動しました。コトバを見たとき、なるほどと、手を脱臼しかけました
  • 主人公のモデル・やなせたかしさんご本人のコトバをもとにしたセリフ。やなせさんは東日本大震災の年に『絶望の隣は希望です!』というタイトルの本を出版。災害に限らず、人生のさまざまな場面で、絶望のふちに立たされた人々に希望を与えてくれるコトバ。

    審査員からのコメント(敬称略)

    土江 英明

    土江 英明
    ダイヤモンド社
    書籍編集局
    第4編集部

    この歳になると、実は“成長するときにこそ”絶望だったり、大変なことが起こったりすると感じます。だからこそ、『絶望の隣は、希望や』という言葉には実感を持って共感しました。短いけれど、すごく強い言葉だなと思います。ちょっとピンチのときは、『自分はドラマの主人公だ』と言い聞かせています。そして、これはドラマの一話目か二話目で、主人公が今まさに絶望のどん底に落ちている場面なんだと考えるようにしています。大体ドラマって、主人公が絶望のどん底に落ちて、最終話に向かって上っていくストーリーですよね。だから、『よし、こっから。こっからが本番だ』みたいな感じで、ドラマの主人公になったつもりでやると、少し前向きになれるんです。そんなことを思いました
  • 会社を引き継いだときは約1億円の債務超過でどん底のスタートだったが、今ではそれを解消し、成長を続けているという小泉社長。原動力は「あの憧れの人のようになれるかも」という「勘違い力」だったという。ポジティブな自己暗示には、未来を変えるチカラがあることを教えてくれる名言。

    審査員からのコメント(敬称略)

    佐々木 圭一

    佐々木 圭一
    『伝え方が9割』著者

    子どもたち、若い世代に一番もってもらいたいコトバです。調べたら、リスクや、やらない理由がたくさん出てくる時代。でも、「自分にもできるかも」という勘違いができる人が、新しい技術や、スタートアップをつくる。これからの日本を元気にできるかは、このコトバにかかっている。感動したコトバです
  • 心を込めてギブしても、その思いが必ず届くとは限らない。だが、一喜一憂せず、与えるより、もらった優しさに感謝する生き方をしたいと語る中島さん。ギブしたモノに執着するより、ギブされた感謝を強く意識することで、周囲への接し方は、優しくなっていくのかも。

    審査員からのコメント(敬称略)

    土江 英明

    土江 英明
    ダイヤモンド社
    書籍編集局
    第4編集部

    経営者の方にインタビューすると、これに近いことをよく聞きます。先輩から受けた恩は、先輩にそのまま返すのではなく、昔の自分のような後輩に返していけばいい——。そんなお話でした。『ギブされた恩は忘れない』という言葉が、すごく心に響きました
    堀江 貴文

    堀江 貴文
    実業家

    僕はよく、ギブアンドギブって言ってるんです。ギブし続けろみたいな。私もよく言ってることですね
  • 『鬼滅の刃』を観るたび「強さとは何か」を考えさせられるという森さん。強さは生まれつきではなく、弱さを認める勇気から育つことを、登場人物たちから学んだそう。「もっと強くなりたい」と一歩を踏み出そうとする、すべての人の背中を押す一言。

    審査員からのコメント(敬称略)

    山口 真由

    山口 真由
    信州大学特任教授・
    ZEN大学教授

    世論のバッシングで気づくのは、強者と弱者が容易に入れ替わる不思議さです。叩いてもいいと思っていた強者は、実は反論もできない弱者だったりもする。自分自身の弱さを抱きしめたい。それこそが他人の脆さへの寛容を生み、真の意味での強さを作ると思いました
  • もともとは野球少年だった佐々木選手。のちに代表選手にまで上りつめることとなったデフ陸上に出会ったのは、健聴者との会話に限界を感じて野球をやめ、将来が見えなくなったときだった。人生の価値は、他者と比較できるものではなく、どんな人生にも、その人なりの物語がある。そんな誇り高さを感じさせるコトバ。

    審査員からのコメント(敬称略)

    坪田 信貴

    坪田 信貴
    坪田塾 塾長

    最近、移民とか、排外主義とか、多様性とか、いろいろ言い方はありますが、文化背景がそれぞれ違う人たちが、尊重しながらやっていこうねという流れがある中で、「きこえても、きこえなくても、人生は人生」に、2025年らしい納得感がありました。同じグループの人たちで行くってなりがちな時代なので、「それぞれ、いろんな人生があるけど、それは聞こても聞こてなくても人生は人生だよ」というのは、今年を象徴する名言だと思いました
    田中 里奈

    田中 里奈
    プロデューサー/モデル

    すごく強い言葉だなと思いました。言い訳のなさが潔いというか、自分も違うシーンではありますが、自分に言い聞かせて頑張れる、前向きになれる言葉だなと思いました
  • 甲子園で優勝した日は、ちょうどお母さんの誕生日だった。優勝インタビューを聞きながら、顔を覆って泣くお母さんの姿が中継に映ると、球場全体が、あたたかい拍手につつまれた。親子間で、あえて敬語で伝えた点も、球児の巣立ちを思わせるドラマ性が感じられる。心がじんとする名言。

    審査員からのコメント(敬称略)

    坪田 信貴

    坪田 信貴
    坪田塾 塾長

    甲子園で優勝したときに、18歳ぐらいの男の子が、お母さんに『ありがとう』って、まず言えないですよね。どっちかっていうと、彼女にアピールしたいとか、かっこよく思われたいって思う気がする。ただ心から出てきた言葉なんだろうなと思う。お弁当を作ってくれたり、風邪を引いたときに世話してくれたり、そういう日々に対する感謝を積み重ねをしていたからこそ、チームメイトに対しても感謝が生まれて、優勝に持っていけたんじゃないかなと思います
    佐々木 圭一

    佐々木 圭一
    『伝え方が9割』著者

    これは一人のお母さんに対して言っているのですが、日本全国のお母さんが感動したと思います。全国のお母さんが、少し子どもに優しくなれる言葉のような気がしていて、こんな小さな言葉であったとしても、それが広がることによって、私も含めて人の気持ちが、ちょっとでも前向きになればと思います

名言グランプリ総評

堀江 貴文

堀江 貴文
実業家

最近、生成AIとか普及していくなかで、人間らしさって何なんだろうと考えるんです。初めて人間っぽい生成AIが出てきたきっかけが、大規模言語モデル(LLM)だったっていうことが、非常に面白いと思っていて。人間らしさって言葉だったんだなと。全てが全てそうではないけど、僕たち人間が人間らしいなって思うのは「言葉の力」なんです。人間は、言葉によって賢くなって、文化文明をつくることができるようになったと思っていて。一つの言葉が、人々を突き動かす力というのは、かなり大きなものがある。我々、現生人類が地球上で最強の生物になった一番大きな理由は、言葉でコミュニケーションができるようになったことですよね。一つの言葉をみんなが信じて、ある意味、フィクションではあるんですが、それをみんなが理解して、その一つの言葉で一致団結して、集団的に行動を取れるようになったこと、これが強いと思っているので、こうやって普遍的な人類に残る名言を見つけ出して、広めるという活動には、大きな社会的意義があると思っています
田原 総一朗

田原 総一朗
ジャーナリスト

世の中には、不幸なこと、うまくいかないことがいっぱいある。その中で、こういう素晴らしい前向きなことを打ち出せるっていうのは素晴らしいと思う。悲観的な言葉はいくらでも打ち出せるけど、前向きな言葉はなかなか打ち出せないからね
佐々木 圭一

佐々木 圭一
『伝え方が9割』著者

今年は、名言が豊作な年だったと思います。どれが1番になってもかまわないような名言があつまりました。AIの影響から、より人間らしさが、自分らしさにつながる名言があつまったと思います。感動しましたし、この名言をむねに来年もがんばろうと思いました。Webをはじめ、ニュースを見ていると、どうしてもネガティブなものが上がってくるし、SNSを見ても何かを批判してますとか、こんな辛いことがありました、熊出ましたみたいな話が出てくる中で、実はその間に、すごい素敵な言葉が落ちてることがあるんですよね。ただ、ネガティブなものの圧力で、踏み躙られていることがとても多い。それをきちんと拾ってあげて、花束を作って飾るというのが『名言グランプリ』なんじゃないかなと思います
田中 里奈

田中 里奈
プロデューサー/モデル

言葉を得ることで 概念を得ることだと思います。自分からは湧き出てこない、人からの言葉って 『そんな考えがあるんだ』と自分を開いてくれたり、勇気をくれたり すごく良いものだなと思うので、毎年いろんな選りすぐりの良い言葉に出会ったときに、 『こんな考え方もいいな』とか『あれ、これに関して自分ってどう思ってるかな』と考え直すきっかけになります。自分の言葉をアップデートする良いタイミングになっています
山口 真由

山口 真由
信州大学特任教授・
ZEN大学教授

名言グランプリは、毎年とても楽しみにしている企画です。誰が言ったか(その人はどんな人生を送ってきたか)、どんな場面か(どういう関係性・経緯での言葉か)といったストーリーは、言葉をより輝かせて、私たちを感動させるものです。ただ、今年、特に注目したのはSNSを含む“名もなき言葉たち”の強さです。文脈や背景から解き放たれた言葉に人生を変えるヒントをもらう、そんな機会がこの名言グランプリではないかと思いました
坪田 信貴

坪田 信貴
坪田塾 塾長

人間が他の動物と一番違うところって、言葉だと思うんです。言葉によってコミュニケーションを取るし、言葉によって成長するし、言葉を学ぶことによって、科学技術も発展してるんですよね。なので、人間イコール言葉だと考えたときに、言葉を突き詰めたものを芸術として、そして多くの人に影響を与たものとして選ぶというのは、本当に大事なことじゃないかなと思います。ノーベル賞みたいな感じじゃないですかね
土江 英明

土江 英明
ダイヤモンド社
書籍編集局
第4編集部

日々いろんな言葉に出会って、感動することもあると思うのですが、人は通り過ぎると忘れてしまいます。なので、本当に大事な名言や、人々を勇気づけたり、心を動かしたりする言葉を選んで、『名言グランプリ』という形でまとめて皆さんにお伝えするのは、素晴らしい取り組みだと思います。来年はサッカーワールドカップ、ミラノ・コルティナ冬季オリンピックがありますね。ワールドカップなどの世界的に大きなスポーツの大会があるときは、世界中の人たちを勇気づける言葉が必ず出てくるので楽しみです

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  • PRTIMES

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パートナーの皆さま

  • yabushita
  • FM愛知
  • DIAMOND ONLINE

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過去のグランプリ

2024

理想は掲げ続けなきゃ、
ただのゴミくずですよ

佐田寅子役(伊藤沙莉さん)
(ドラマ『虎に翼』第14週より)

2023

憧れてしまったら、
超えられない

大谷翔平さん
(野球選手)

2022

想像力さえあれば、
太古でも未来でも、
宇宙にだって行ける

翻訳家
戸田奈津子さん

2021

学校は友達が
出来なくても
当然の場所

音楽クリエイター
ヒャダインこと前山田健一さん

2020

後悔すると分かっていても
飛び込まないと
いけない瞬間

ジャニーズ事務所退所会見にて
中居正広さん

2019

深い意味でも
いいんですよ

結婚会見にて 蒼井優さん

2018

誰も見向きもしない
石ころを磨き上げ、
ダイヤモンドで
あることを実証する

京都大学 本庶佑特別教授

2017

人は、何年生きられるか、
自分ではきめられません。
しかし、いかに生きるか、
これは決められます。

日本テレビ系「NEWS ZERO」にて
村尾信尚キャスター