名言グランプリ2023

名言グランプリとは

「その年、もっとも素晴らしかった名言No.1」を決める賞です。TV、新聞、Web、SNSなど幅広いメディアから、1年を通して選りすぐった伝え方がノミネートされ、各界で活躍する著名人らによる審査を経て、グランプリが決まります。さらに、グランプリのコトバに深く関わった人や団体を表彰します。

コトバは、人の心を傷つけ、悲しませることがあります。一方で、勇気づけ、励ますこともできます。前向きなコトバで人々の背中を押し、ひいては日本人のコミュニケーション能力をベースアップするお手伝いがしたい。名言グランプリは、そんな想いから2017年に始まりました。

※「名言グランプリ」は、「伝え方グランプリ」から改名いたしました。

名言グランプリPV

審査方法

伝え方研究所が、1年間のテレビ・新聞・SNSなどメディアからノミネート作品を選出します。そのうえで、選考委員会がグランプリを選びます。ノミネート作品は、伝え方研究所が毎月発表している「今月の伝え方ベスト3」がベースになっています。
選考委員会は、各界で活躍する方で構成されます。多様なバックグラウンドをもつ審査員による多角的な支持を得たコトバだけが、グランプリに輝きます。

2024年受賞作

  • 近年の朝ドラでも指折りのヒットを記録した『虎に翼』。性別や身分に縛られず、自由に生きるという理想からほど遠かった戦後社会で、それでも理想を掲げ続ける主人公・寅子のコトバに胸を打たれた人が多数。

    審査員からのコメント(敬称略)

    田原 総一朗

    田原 総一朗
    ジャーナリスト

    この言葉の通りだと思います。今は特に若い世代に理想がない。「どういう企業に入りたい」と尋ねて1位「倒産しない企業」と答えたという調査があるんですね。1回しかない人生をかけて何をしたいかを見つける。それが教育の役割だし、日本の教育を、そのように変えていかなければならないと感じています。
    堀江 貴文

    堀江 貴文
    実業家

    私もまさにそう思っています。逆に理想を掲げないで生きるとかって、あんまり意味がない。ドラマは実際に理想を掲げ続けて世の中を変えてきた人のお話なんで、非常に重みがある。僕自身は割と楽しく生きているのですが、理想を掲げ続けても、周りは批判し続けてくる。でも、批判するやつは何も考えてないんで。自意識過剰になってなければ、他人に言われることとか世間的な評価とかを気にする必要はなくなると思います。
    坪田 信貴

    坪田 信貴
    坪田塾 塾長

    理想を理想と終わらせずに「それを達成しよう。同じ方向を向こうぜ」というのを常に意識することが、会社とか組織をマネジメントする上で最も重要なことだと思っています。折り紙と同じで、最初に1ミリ2ミリずれてると、最終的に折り鶴を作り続けたときに、くちばしとかグチャグチャになったりする。だから、最初に目的とか理想とかをちゃんと共有し、手を抜かずにやる続けることが本当に重要だと思いますね。
  • 女子プロレスラー・ダンプ松本さんの半生を描いたドラマ『極悪女王』(Netflix製作)。女子プロレスのオーディションを一度は断念しようとした主人公が、夢を追い続けようと強く背中を押されたセリフ。

    審査員からのコメント(敬称略)

    佐々木 圭一

    佐々木 圭一
    『伝え方が9割』著者

    この数年、劇的に世の中が動いていて、そんな時代にこそ響く名言。好きなように生きるって楽しいと思うけれど、楽しいだけじゃなくて批判もされることもある。当初の夢を諦めることも結構あると思う。夢を諦めそうになっている人や、これからの人生どうしようと思っている人にとって、とても背中を押してくれる、素敵な名言だと思います。
    田原 総一朗

    田原 総一朗
    ジャーナリスト

    僕はまさに、このコトバを生きてるんです。高校生の時に「なんで大学に行かなきゃいけないの?」と先生に聞いたら、「当たり前だろう。大学に行かないと良いところに就職できない」と。そこで「就職しないといけないんですか?」と先生に聞いたら「当たり前だ」と。でも何人目かの先生の回答は面白かった。国語の先生だったんだけど「1回しかない人生を、生きるんだ。1回しかない人生を生きるのに、一体なにがしたいのか。これを考えるのが教育だ」と。どうも日本は、1回しかない人生を、なにがしたいのか考える教育を受けていない。日本は、教育を変える必要があると思います。
  • 「左利きの苦悩」をテーマにした小3の夏の自由研究から。作文を締めるこのコトバがXに投稿されると瞬く間に13万以上もの反響を呼び、「子どもならではの素敵な考え方」といった称賛の声が寄せられた。

    審査員からのコメント(敬称略)

    田中 里奈

    田中 里奈
    プロデューサー/モデル

    私はこれを読んだ瞬間に、『これが1番いいな』と思いました。いま『多様性って大事だよね』と言われているけれど、どういうふうに共生していけばいいのか、世の中が試行錯誤しているときだと思います。どう手を繋いだらいいか、尊重し合ったらいいかわからない人が多いなかで、それぞれの個性をやさしく繋ぐような、共存のヒントになるあったかい言葉だなと思います。
    山口 真由

    山口 真由
    信州大学
    社会基盤研究所
    特任教授

    正直申し上げて、私たちの多くが”多様性”という概念に疲弊しています。上から「正しさ」を押し付けられても心は乗れないものです。そんなとき、右利きの人が多い世の中で少数者である左手の人の苦悩と誇らしさを大げさでなく表現した言葉は、違うものが合わさることこそ価値だと自然に頷かせてくれました。
    坪田 信貴

    坪田 信貴
    坪田塾 塾長

    最初「えっ」と思ったんです。というのも、もし2人が向かい合っていたとしたら、右手と左手は、手をつなぎにくいから。だけど多分、この子が思っているのは、同じ方向を向いて横に並んでるときなんじゃないか。その関係性も含めて、素敵だと思いました。
  • 2024年もっとも影響力のあるタレントランキングの一人に選ばれた岡田さん。「24時間全力で頑張る」考え方とは対照的に、心にゆとりを持つ中庸な生き方が主流となっている現代的な世相を象徴するコトバ。

    審査員からのコメント(敬称略)

    土江 英明

    土江 英明
    ダイヤモンド社
    書籍編集局
    第4編集部

    丁寧にやったほうが、結局スピードって早くなると日頃から感じていました。急いで物事にあたるよりは、一つ一つ丁寧にやったほうが結果的に早くなる。岡田紗佳さんは2024年を代表する一人だと思いますが、そんな岡田さんの麻雀への向き合い方をみていると、80%と言いながら、100%でやられているような印象を感じます。
    山口 真由

    山口 真由
    信州大学
    社会基盤研究所
    特任教授

    現実世界では100%のパフォーマンスを継続することはほぼ不可能です。私たちは常に複数のタスクを抱え、限られた時間を家族に趣味に仕事に配分している。疲れている。体調は常に万全とは限らない。そんな現実を前提に、80%を継続することこそがプロフェッショナルだという発想の転換に打たれました。
  • 大リーグ史上初50HR50盗塁を達成した大谷選手のコトバ。「メンタルはプレーに影響する」という通説をくつがえすコトバに、ネット上で「一流すぎる」「そのくらいのメンタルがあってこその活躍」との声。

    審査員からのコメント(敬称略)

    佐々木 圭一

    佐々木 圭一
    『伝え方が9割』著者

    今まで僕は、完璧の状態とは『全部準備はできて、あとはもうメンタル次第』ということだと思ってたのですが、それを超えた場所があるんだなと。メンタルさえも、もはや影響しない、次のステージがあると知れたことは、今年の中でちょっと鳥肌が立つような、そんな名言だなと思いました。ドラゴンボールで言うならば、神様の先にまだ界王様がいたみたいな、次のステージがあるんだと感じさせる言葉でした。
  • 芥川賞にノミネートされた、転売ヤーをテーマにした作品『転の声』の著者・尾崎さんのコトバ。違和感をそのままにせず声を出す勇気を持つことで、社会は良い方向へむかっていくという考えがにじむ。

  • 2024年、メキシコで史上初の女性大統領が誕生した。伝統的に男性優位の考えが根づよいこの国で勝ち取った歴史的な結果について、彼女が演説で語ったコトバ。

  • パリ五輪で金メダルを手に入れた樋口選手が日本に帰還したあと、地元で結果報告した際に述べたコトバ。世界一になっても独りよがりになることなく、開口一番、周りへの感謝を口にする姿勢が賞賛を浴びた。

  • 無自覚なハラスメントを描いた『ブルーマリッジ』の著者・カツセさん。誰であっても加害者になりうる難しい現代社会にあって、自己点検によって何歳からでも成長していけることを思い出させるコトバ。

  • 能登半島地震を受け、GACKTさんがXに投稿したコトバ。被災者に思いを寄せ、できる範囲で手助けする一方で、全員が度を超えて自粛する必要はなく、バランス感覚をもって笑顔で生活するのが大切と訴えた。

結果をもっと詳しく

  • DIAMOND ONLINE
  • PRTIMES

過去のグランプリ

2023

憧れてしまったら、
超えられない

大谷翔平さん
(野球選手)

2022

想像力さえあれば、
太古でも未来でも、
宇宙にだって行ける

翻訳家
戸田奈津子さん

2021

学校は友達が
出来なくても
当然の場所

音楽クリエイター
ヒャダインこと前山田健一さん

2020

後悔すると分かっていても
飛び込まないと
いけない瞬間

ジャニーズ事務所退所会見にて
中居正広さん

2019

深い意味でも
いいんですよ

結婚会見にて 蒼井優さん

2018

誰も見向きもしない
石ころを磨き上げ、
ダイヤモンドで
あることを実証する

京都大学 本庶佑特別教授

2017

人は、何年生きられるか、
自分ではきめられません。
しかし、いかに生きるか、
これは決められます。

日本テレビ系「NEWS ZERO」にて
村尾信尚キャスター