#モチベーション#教えて!伝え方講師#職場コミュニケーション#部下
2022年09月26日
【教えて!伝え方講師】気の利かない部下に困っています(34歳男性・人材派遣業)
#お悩みナンバー001
「気の利かない部下に困っています」
(34歳男性、人材派遣業)
どうにも、部下の気が利かないのです。
ある日のこと。
人材派遣業で、採用業務を担当している私は、部下にこう指示しました。
ところが、翌日になっても、資料を送った形跡がなかったので、部下に問いただしたら、
「あ、メールは送ってあります!ただ、向こうの登録したアドレスが間違ってたのか、エラーで届かなかったみたいですね」
と、涼しい顔。
ならば、電話でも何でもいいから、先方に状況を説明してあげてくれないかなあ。
きっと、相手は「なかなか資料が届かない。おかしいなあ」と思って、待ってるはずだよ……??
(※求人に応募した人には、翌日までに資料を送ることになっています)
部下にそう伝えたら、
「言われてないので分からなかったです」
と面倒そうな顔で、開き直られてしまって……。
「子どもかよ!」というツッコミが寸前までこみあげたのをグッとこらえて、
と、一応、優しい顔で伝えたのですが……
たぶん、あまり響いていないような。なんだかモヤモヤします。
気が利かない部下。なんと伝えたらよかったのでしょう?
おしえて、伝え方講師!
講師の回答:指導するとき、まずは「褒め」から
ご相談ありがとうございます!
伝え方講師の上條です。
「言われたことだけをやればいい」と思っているのか、気が利かない部下に、もっと相手のことを考えて仕事をしてほしいとき、どう伝えればいいのかというお悩みですね。
こういう場合、伝え方について何も意識しないと、
こんなふうに、ストレートに言ってしまいがちです。
ですがこの伝え方だと、あまり相手の心には響かないかもしれません。
こんな場面では、まずは「部下がやってくれたこと」に目を向けて褒めた上で、
「今後は何を期待しているのか」を具体的に伝えてみましょう。
たとえば、こんな風に伝えてみましょう。
【講師の回答例】
佐藤くん、入社したときより、できることも多くなってきたね。
吸収力の高い佐藤くんだから伝えるんだけど、「なんか変だな」と思うことがあったら、電話もあわせてしてみてね。
さらに佐藤君の仕事のレベルが上がるから、試してみて。
まず、できている事実に目を向けましょう。
ここでは、「言われたことしかやらない」とはいえ、入社当時より、できることが多くなっている事実をまずは評価しましょう。
「できることが多くなってきたね」は、伝え方の技術では「認められたい欲」と言います。
人は期待されると、その通りの成果を出したくなるもの。
相手を認めたり期待したりする言葉を積極的に伝えることで、相手のモチベーションアップにつながります。
ビジネスに家族に、効果絶大です。
「吸収力の高い佐藤くんだから」というのも、佐藤くんのいいところを、あえて口にして伝えていますね。
成長をしっかり見ていることが伝われば、部下のモチベーションもアップするはずです!
指示内容はハッキリ伝えよう
こちらの指示内容をはっきりと伝えることも、重要なポイントです。
部下の気持ちを意識するあまり、「一番伝えたいことが、あいまいにしか伝えられなかった!」
なんてことがないようにしましょう。
相手の「嬉しい」を掘り当てよう
「仕事のレベルが上がる」ことは、佐藤くんにとっても嬉しいこと。
「伝え方の技術」の基本、「相手の好きなこと」です。
基本でありながら、最強。人に好かれる伝え方ナンバー1。
「相手の好きなこと」をもとに伝えるので、好感をもたれながら、こちらの希望を通すことができます。
また、「さらに(上がる)」や「もっと(良くなる)」という3文字を添えるのもポイント。
「今もすでに高い水準に来ているが、もっと伸びることができるよ」というニュアンスが伝わりますね!
人はだれでも、褒められるとうれしい
人はだれでも、褒められるとうれしい。
ならば、その気持ちをビジネスでも最大限に生かしましょう。
はじめは「難しいな……」と感じるかもしれませんが、上司から後輩に一歩だけでも歩み寄って、お互い仕事をしやすい関係性を築けたらいいですね! 応援しています!
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