2023年04月04日
【教えて!伝え方講師】新入社員への声のかけ方に悩んでいます。(32歳男性、IT関連)
#お悩みナンバー004
「新入社員への声のかけ方に悩んでいます」
(32歳男性、IT関連)
春、新入社員が入社!
私も社会人10年目に突入です。
早く仲良くなりたいと思って、
休憩中だった新入社員の谷口くん(仮名)に
と聞いてみました。
すると、
趣味ですか。これといってはないんですが、
あ、ど、読書とかでしょうか」
と、なんとも緊張気味の返事が。
もしかして、怖がられた?!
なんでも相談してもらえるような
頼れる上司になりたいと思ったけど、
年が離れてると、結構難しいんですかね。
こんなとき、
なんて声をかけたらよかったんでしょうか。
教えて、伝え方講師!
講師のコメント
■講師の回答例
■ポイント1:見つけた「褒めポイント」を最初に伝えよう
■ポイント2:「力になりたい」を相手目線で
■ポイント3:「意見を聞きたい」が伝われば、答えやすく
■まとめ
ご相談、ありがとうございます!
今回は、
「仲良くなりたい新入社員に、
なんと声をかけたらいいか」
というお悩みですね。
まず、自分から話しかけようという姿勢が
とっても素晴らしいと思いました!
だからこそ、
その想いが伝わったら嬉しいですよね。
初めて社会に出る、新入社員のみなさん。
私自身も、最初はわからないことだらけで、
どうしても自信が持てないことも。
新人が職場に慣れて、イキイキと仕事ができるように
まず先輩から手をさしのべてあげることは
実は先輩として、大切な仕事かもしれません。
ここでは、相手が答えやすくなる
「聞き方」も一緒に考えてみましょう!
講師の回答例
「今日の朝の自己紹介、よかったね!
谷口くんが入ってきてくれて嬉しいよ。
新人の頃、分からないことだらけで
先輩にはかなり助けてもらったんだ。
谷口くんの仕事がスムーズに進むように、
力になれることがあったら遠慮なく聞いてね。
ちなみに自分は社会人10年目なんだけど、
20代だと、今何が流行ってるんだろ。
今はまってることとか、あったりする?」
見つけた「褒めポイント」を最初に伝えよう
「今日の朝の自己紹介、よかったね!
谷口くんが入ってきてくれて嬉しいよ」
初対面の上司にいきなり話しかけられると、
新入社員はどうしても緊張するもの。
そんな時は、
まず「褒めポイント」を
見つけて伝えてみましょう。
「もう自分のことを見てくれている!」と
安心するはず。
「入社してくれてうれしい!」という気持ちも
ぜひ言葉で伝えてみてください。
人は期待されると、その通りの成果を出したくなるもの。ビジネスに家族に、効果絶大です。
「力になりたい」を相手目線で
先輩にはかなり助けてもらったんだ。
谷口くんの仕事がスムーズに進むように、
力になれることがあったら遠慮なく聞いてね」
「なんでも聞いてね」と言われても、
実際にはちょっと聞きづらいのが
部下のリアルな気持ち。
そんな時は、「自分も分からないことだらけだった」と、
自分の経験もセットで伝えてみましょう。
「初めは分からなくて当たり前なんだ」と、
安心してくれるはず。
そして「谷口くんの仕事がスムーズに進むように」と
言われたら、うれしいですよね。
「力になりたい」という素直な気持ちを、
相手目線で伝えています。
基本でありながら、最強。人に好かれる伝え方ナンバー1。
「相手の好きなこと」をもとに考えるので、好感をもたれながら、こちらの希望を通すことができます。
「意見を聞きたい」が伝われば、答えやすくなる
「自分は社会人10年目なんだけど、
20代だと、今何が流行ってるんだろ。
今はまってることとか、あったりする?」
相手が答えやすいような「聞き方」とは?
例えば、「若い人の意見を聞きたい」という
上司の姿勢が伝わると、
部下も話しやすくなります。
さらにこの聞き方なら、
「自分がはまっていること」でも
「最近流行っていること」でも、
話しやすい方を話せばOK。
「趣味がないから答えにくい」という部下も、
話せることが見つかりそうです。
今回のまとめ
今回のポイントは、こちらの3つ。
①見つけた「褒めポイント」を最初に伝える
②「力になりたい」を相手目線で
③「意見を聞きたい」と伝えて応えやすく
最後に、これは私自身の経験ですが、
「自分のことを話す」ことに苦手意識がありました。
ただある時、
「なんだかこの人、話しやすいな」と思う友人がいて、
「積極的に自分のことを相手に話している」ことに気付きました。
そう気づいてから、
「相手のためにも自分のことを話そう」と
少しずつ、自分から話しかけられるようになりました。
新人時代、
どんな声をかけられたら
嬉しかったでしょうか。
相手を思ってあなたが届けた言葉。
もしかしたら、
その部下が上司になったときにも思い出すような
大切な言葉になるかもしれません。
相手の心に届く伝え方を、
これからも一緒に考えていきましょう!
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