2023年01月27日
【教えて!伝え方講師】メールの返事が遅い取引先に困っています(30歳女性、営業)
#お悩みナンバー003
「メールの返事が遅い取引先に困っています」
(30歳女性、営業)
きょうも、「胃がキリキリDay」でした……。
私はオンラインイベント会社の営業で、
取引先からイベント運営を請け負い、準備や調整を担当しています。
開催の告知に使うポスターが仕上がったので、
張り出す前に確認してもらうよう取引先にお願いしているのですが、
なかなか返事がもらえません。
あのー、ポスターのGOサインをいただけないと、集客も始められないのですが。
集客を始める期日が遅れるほど、イベントに集まる人も減るのですが。
そこのところ、分かってます!?(イライラ……)
というように、2度ほど状況を尋ねるメールを入れてはいますが、
なかなか響いていないようで、スルーされてしまいます。
私の伝え方がまずいのでしょうか?
おしえて、伝え方講師!
講師の回答
ご相談ありがとうございます!(胃がキリキリする気持ち、よくわかります…。)
何度確認を促しても返事をくれない取引先に、「気持ちよくメールを返してもらうには、どう伝えればいいのか」というお悩みですね。
伝え方を何も意識しないと、
×ポスターの確認、いかがでしょうか?
案件が進められず困っておりまして、大至急お返事をお願いいたします。
イライラが募っていたら、こんなふうにストレートに伝えてしまいがち。
もちろん、本当に差し迫った状況でしたら、
このようにはっきり伝えたほうが良い状況もあるでしょう。
しかし、そこまで追い込まれる前に、なんとかスムーズに動いてもらえると良いですよね。
ここでは、相手の頭の中を想像して心地よく伝えられないか、
一緒に考えてみましょう!
こんな場面では、「返信する相手のメリットを添えて」伝えてみるといいですね。
講師の回答
「田中さま、
お忙しい中、たびたびのご連絡恐れ入ります。
本日、ポスターの掲示を進めさせていただいても
よろしいでしょうか。
今回、田中さんとのお仕事だけは成功させたくて、
再度確認のご連絡でした。
1日でも早く掲示できると、
お客さんもイベントに集まりやすくなります。
お忙しい中かと思いますので、
ひとことだけお返事をいただけましたら幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。」
「あなただから、お願いしたい!」を伝えましょう
「田中さんとのお仕事だけは成功させたくて」
「他の人だったらこんなことは言わないけれど」、
そんな特別感を伝えているのは
「あなた限定」。
「成功させたい」からこそなのだと、
自分の熱意をしっかり伝えたら、
相手の心に届くものがあるはずです!
「あなた限定」
あなただけ特別、と言われると、人はつい動いてしまうもの。
じぶんだけ選ばれたという優越感から、
話に乗りたくなるのです。
相手の「嬉しい!」を、具体的に伝えましょう
「1日でも早く掲示できると、
その分、お客さんもイベントに集まりやすくなります」
集客がうまくいくことは、
取引先にとって大切なこと。
漠然と「今日掲示したい」と伝えるより、
「早く返事をしよう」と自然に思ってもらえます。
伝え方の技術、「相手の好きなこと」ですね。
特にお仕事では、相手のメリットを
想像して伝えるのが効果的です!
「相手の好きなこと」
基本でありながら、最強。人に好かれる伝え方ナンバー1。
「相手の好きなこと」をもとに伝えるので、好感をもたれながら、
こちらの希望を通すことができます。
状況を想定して、こちらから「相手想いの提案」を
「お忙しい中かと思いますので、
ひとことだけお返事をいただけましたら」
伝え方の技術、最大のポイントは
「相手の頭の中を想像する」こと。
なかなかお返事がもらえない時、
相手の状況として1番多いのは
「忙しい」というパターンですよね。
相手の状況を想像して、
「ひとことだけでいいので」と添えることで、
相手も返事をしやすくなります。
先ほども出てきた伝え方の技術
「相手の好きなこと」を、
他の角度から伝えています。
「相手の好きなこと」
基本でありながら、最強。人に好かれる伝え方ナンバー1。
「相手の好きなこと」をもとに伝えるので、好感をもたれながら、
こちらの希望を通すことができます。
コロナ禍を経て、
メールでのやりとりが当たり前になってきた昨今。
もしかしたら、
メールに苦手意識を持っている方も多いかもしれません。
でも実は、口頭と比べて
文章を確認する時間がとれるので、
伝え方の技術を活かしやすいシーンでもあります。
相手にとって心地よく、
そしてより心に届く伝え方ができますように。
応援しています!
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