2023年11月02日
【名言集】10月の伝え方ベスト
暑さが遠のき、読書にぴったりの
すずしい夜長もふえた10月。
新しい本を読んだときのように、
価値観がひろがる
ワクワク感のつまった
ステキな伝え方が、
今月もたくさん集まりました。
佐々木圭一が
とくに素晴らしいと感じた
伝え方ベスト3をご紹介します!
第3位
SNSをきっかけに
芸能界デビューした
若手俳優の片岡凜さん。
学生だったころ
なんどか男の子から告白されたそうですが、
決まって返していたあるコトバを
X(旧ツイッター)で紹介したところ、
「その発想はなかった!」と
話題をよんでいます。
それが、こちら。
決死のおもいで告白した相手からすれば
ちょっぴり肩すかしにあった
気分になりそうですが、
「ごめんなさい・・・」
とストレートに断られるのとは全くちがって、
一瞬ほんわかムードに包まれそうな
ユニークな伝え方です。
ちなみに本人は、といえば、
「何度か『好き』と言われても
『私も自分の事好き』と答えてた記憶があるけど、
今思うとあれらは告白されてたんだなと」(Xより)
とのことで、
なんと、当時は「愛の告白」だったことにさえ
気づいていなかった、強烈な天然ぶり!(笑)
彼女の「相手を傷つけない伝え方」は、
天性のものだったようですね。
出典:ENCOUNT
第2位
日本中をわかせたラグビーW杯。
日本代表は、世界ランクで上回る
アルゼンチンにやぶれ、
おしくも決勝トーナメントゆきの
切符をのがしました。
2019年の前回は
決勝にすすんだ実績があっただけに、
強烈な悔しさを感じた人も
少なくなかったはず。
選手たちをいちばん近いところで
見まもった元日本代表の田中史朗さんも、
砂をかむ思いをしたひとりです。
彼は、その気持ちを
こんな強いコトバで表現しました。
選手たちの並々ならぬ頑張りを
日ごろから見てきた田中さんだからこそ、
この試合にかけてきた思いや熱量が
とても大きかったことでしょう。
そんな情熱が、
塊ごとガツンと伝わるコトバです。
ちなみに・・・
このコトバが
強い印象を与えるワケですが、
伝え方の視点でいうと、
「悔しくて 悔しくて」
というように、
おなじコトバを繰り返すことで、
インパクトが増していることがひとつです。
(伝え方の技術では「リピート法」と呼んでいます)
さらに、
「泣きそう」
という感情にうったえかける
赤裸々なコトバを使っていることも、
大きなポイントのひとつです。
(こちらは「赤裸々法」と呼んでいます)
なるほど、強いコトバには、
強く感じる理由があるのですね。
出典:スポーツ報知
第1位
モデルでタレントのpecoさんが
あるトーク番組で、
5歳の息子さんについて語りました。
息子さんのコトバが
とっても素敵だったので
紹介させてください。
彼女はある日とつぜん、息子さんから
こう尋ねられたといいます。
「ママのプリンスは誰なの?」
それに対してpecoさんが
「ママのプリンスは
ダダ(ryuchellさん)だったんだけど・・・・・・」
「でも、ダダは女の子になりたいって言って
女の子になったでしょ?だからパートナーだよ。
すごく仲良しの家族だよ」
と答えると、
息子さんが次のように返答したそうです。
プリンセスが女の子
じゃなくちゃいけないとか、
プリンスが男の子じゃなくちゃいけない
わけじゃないでしょ?」
息をのむようなクリティカルなひと言です。
このコトバを聞いたpecoさんは
「きっと……ryuchellが
いっぱい思い悩んでいた部分を
スッと受け入れて、
まっすぐな気持ちでいてくれる子がいるなんて、
すっごい幸せだよ」
とコメント。横で聞いていた
タレントのぺえさんも
「息子は社会とか
大人の押し付けを感じてないからさ、
すごく深い……
本当の意味の愛を
理解してるんじゃないかって
私、すごく思う」
と感想を話しました。
ちいさな子どものコトバって
大人がまったく想像しなかったような
アイデアに満ちていて、
ときにハッとさせられますよね。
思い出にふたをして
見ないようにするのではなくて、
むしろ正面から抱きしめるような
息子さんのコトバに
私も、グッときました。
出典:BUZZFEED
ほかにもたくさんの
ステキな伝え方があったので、
ご紹介します!
「幸せの自家発電ができるひとはいいですね」
(社会学者の古市憲寿さん)
出典: スポニチ
「It is Magic!! Go Japan!
(なんて魔法なんだ!!
いけージャパン!)」
(海外の実況者。ラグビーW杯で)
出典:The DIGEST
「いつまでも謙虚なエンターテイナー」
(ラグビーワールドカップ2023
大会公式・旧ツイッター。
日本代表に対して賛辞を送って)
出典:The DIGEST
以上、佐々木圭一が
独断と偏見で選んだ
ベスト3の伝え方でした!
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「伝え方研究所」所長/「伝え方が9割」著者
佐々木圭一上智大学大学院を卒業後、株式会社博報堂入社。 のちに書籍「スティーブ・ジョブス」に登場する伝説のクリエーター、 リー・クロウのもと米国で2年間インターナショナルな仕事に従事。 日本人初、米国の広告賞「One Show Design」でゴールドを獲得(Mr.Children)。カンヌ国際クリエイティブアワードにて、金賞を含む計6つのライオンを 獲得するなど、合計55のアワードを入賞受賞。 郷ひろみ・Chemistryの作詞家として、アルバムオリコン1位を2度獲得。 2014年、クリエイティブ ブティック「ウゴカス」を設立。 日本のコミュニケーション能力をベースアップさせることを、 ライフワークとしている。
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