2023年12月12日
ことし1番の名言は!?「名言グランプリ2023」結果発表!!
2023年も、残すところあとわずか。
テレビ・雑誌・SNSから
日々、コトバを集める伝え方研究所は、
ことしも「素晴らしい名言」という観点から
1年間をふりかえりました。
ジャーナリストの田原総一朗さんら
計8名の審査員たちが推した
ことしのNo.1名言は
果たして何だったのでしょうか?
聞くだけでちょっぴり前向きな気持ちになれる、
そんな「名言グランプリ2023」の結果発表です!
第10位 「少しでも野球っていいな、野球って楽しいなと思ってくれたら、自分たちの望みはかなった」
——大村昊澄さん(慶應義塾高校野球部)
(夏の甲子園の優勝インタビューで)
まずは、
高校野球の歴史を塗りかえた
夏の甲子園のコトバから。
「髪型自由」
「長時間の練習なし」
など、それまでの高校野球とは
ちがった自由な方針をかかげて
テッペンにのぼりつめた慶應義塾。
第10位にえらばれたのは、
主将の大村さんが
優勝インタビューで話したコトバです。
野球って楽しいなと思ってくれたら、
自分たちの望みはかなった」
野球はいうまでもなく
とってもメジャーなスポーツですが、
じつは子どもたちの間では
「野球離れ」が広がっているといわれています。
どんなスポーツにもミスはつきものですが、
とっさのワンプレーでキツく叱られることに始まり、
定番の髪型が坊主だったり、
長時間の投げすぎによる“野球ひじ”の問題などをみると、
ちょっと引いてしまう子どもが一定数いるのだそう。
慶応ナインの姿は、
そうした閉塞的な状況に風穴をあけ、
ひとすじの光を呼びこんだ点で
“歴史的”と評価されました。
そして、主将のこのコトバは、
こうした野球の空気の変化を象徴するものでした。
第9位「これだけは忘れるな。自ら消そうとした今日は本当に生きたかった者の大切な未来だ」
——GACKTさん(歌手)
(自身のX・旧Twitterで)
Twitterがとつぜん
「X」に名前をかえて
騒ぎになったように、
SNSはもう生活の一部といえるほど
大きな影響をもつメディアになっています。
世の中はとても便利になりましたが、
その一方で、残念なことに、
人を傷つけるコトバが
前よりも目に付きやすくなったのも事実です。
そして、バーチャル空間だけでなく、
いたましい現実の出来事に発展することも
めずらしくなくなってきています。
こうした世の中の変化を背景として、
歌手のGACKTさんが発したコトバが
大きな反響をよびました。
自ら消そうとした今日は
本当に生きたかった者の大切な未来だ」
この名言をみた人の中で
実際に「人を傷つける投稿はやめよう」と
思った人がひとりでもいたとすれば
「このコトバによって、
人の命が救われた可能性があるともいえる」と
評価する声が、審査員から挙がりました。
コトバがもつ力を
良くも悪くも過小評価しないこと。
そのことを胸にきざんでおくだけで、
他人や自分自身との接し方が
ちょっぴり変わる気がします。
ちなみに、この名言が
強いインパクトをもって響くのは、
「消そうとした」と「生きたかった」という
反対の意味のコトバが入っていることも一因と
分析することができます。
詳しくは『伝え方が9割』
(伝えたかの技術「ギャップ法」)
をご覧ください。
第8位「自分の恋バナ無いんで、戊辰戦争の話していいすか?」
——乱会さん(X投稿者@ransedoukoukai)
(学生時代、友だちと泊まり旅行で恋バナの話題になったときに発したコトバ)
とある歴史ファンの投稿が、
「じわる」と話題になりました。
学生時代に
おともだちと旅行をした際、
恋バナをする流れになり、
まわりが順番に恋愛エピソードを披露する中、
場をわかせるネタをもっていなかった投稿者さんが
戊辰戦争の話していいすか?」
と切り出して
乗り切ったというエピソードです。
投稿者がシェアした「戊辰戦争の話」とは、
敵同士にもかかわらず
相手をみとめあった
黒田清隆と榎本武揚の友情ばなし。
恋バナを披露しあう流れからは
若干ズレることを理解しながらも、
自分の好きな話を
控えめに共有する姿勢がステキです。
審査員からも、
自分の「好き」を貫く姿勢に対する
賛辞がたくさん挙がりました。
(坪田塾塾長)
「正直、一見して意味が分かんない言葉なんですけど、
その状況を知ると
思わず笑ってしまうなっていうのと、
ちょっと戊辰戦争の話聞いてみたいなって
思わせちゃうなって。
なんでこれがいいと思ったかっていうと、
同調圧力には屈しないが、
変に空気を読まない感じはならないっていう、
ちょっとテクニカルな議論の外し方だなって僕は思って、
面白いなあと思いました」
(信州大学特任教授) 「仲良くなるきっかけにとりあえず恋バナでも。
私が若い頃は悪気もなくやってきた
このコミュニケーションは、
実は“ふつう”の押しつけだったのではないでしょうか。
恋愛対象が他の人とは違うとき、
そもそも恋愛に興味がないとき、
自分が夢中になっているネタをぶっこんでいいんだって。
とっても新鮮!!」
第7位「お母さんはお母さんでしっかり人生を楽しんでください」
——山本由伸さん(野球選手)
オリックス・バファローズに所属する
野球選手の山本由伸さん。
球団のYouTubeで、
母の日に贈ったコトバが
第7位に輝きました。
しっかり人生を楽しんでください」
まずご自身が
人生を楽しんでいなければ
こういうコトバは出てこないはずで、
息子の幸せを願うお母さんにとっては
それだけでもう、
とっても嬉しいコトバだと思います。
さらに、その境遇にいられるのは
お母さんのおかげであることへの
「ありがとう」の気持ちと、
「今度はお母さんも、
自分のために時間を使ってね」
という思いやりの気持ちが
にじみ出たコトバです。
今回の審査員をつとめた
福岡さんは、
YouTubeという媒体の特性や
言葉の普遍性にも触れながら、
このように評価しました。
(プロデューサー) 「世界に羽ばたく山本さん、
これからもその活躍は
日本中が注目していることでしょう。
大切にしていることが何かが伝わってきます。
球団のYouTubeで発せられた言葉というところに
時代を感じます。
これからもその言葉が
大切にしていることが何か、が伝わるような言葉は
世界にさらに共感されて
いくのではないでしょうか」
第6位「新しいものをつくるために知恵を絞り、汗をかき、時間を忘れて熱中する。その瞬間が極めて楽しい」
——故・豊田章一郎さん(トヨタ自動車名誉会長)
(お別れの会で、遺族代表であいさつした豊田章男会長が紹介したコトバ)
トヨタ自動車の名誉会長、
豊田章一郎さんのお別れ会が
ことし、執り行われました。
そこで会長の息子である
豊田章男さんがあいさつした際、
生前、章一郎さんが
語ったものとして紹介された
こちらのコトバが、
第6位に選ばれました。
知恵を絞り、汗をかき、
時間を忘れて熱中する。
その瞬間が極めて楽しい」
ニッポンのモノづくりの
原点とも言えるような
“職人の哲学“が凝縮された
純度の高いコトバです。
今回審査員を務めた
ジャーナリストの田原総一朗さんは、
すべての経営者にとって
常に意識するべき金言だと評価しています。
(ジャーナリスト) 「全経営者はこれをやらないといけない。
どうすれば全社員がモチベーションを上げられるか、
全社員にやる気を持たせる、
それをいつも考える、それが経営者」
また、審査員の坪田さんは
このコトバが紹介された
場面が持つ意味にも言及して
次のように評価しました。
(坪田塾塾長) 「故人を偲ぶ場で、
息子から紹介された言葉で、
トヨタの名誉会長、そしてまた父親として、
その二つの観点でこの言葉が紹介された。
故人を偲ぶ言葉として紹介されたら、
誰もが思わず
『ああ、やっぱりトヨタの名誉会長ってこんな感じだよね』みたいなイメージを持つ。
父親が息子に伝える言葉としては、
『お前もトヨタの顔になるんだぞ』
っていう教訓という意味でも
ベストな言葉なんじゃないかな。
きっと僕がその場で聞いたら、
会ったことがないけど、
泣いてしまうんだろうなと思う。
お別れ会っていう故人をしのぐ場での
紹介のされ方として、
すごい素敵な言葉だなって思いました」
第5位「お互いの良いところを順番に言ってみなさいよ。言えなかった方が負けゲーム!!」
——オニハハ。さん(ブロガー)
(子どもたちがささいなことでケンカしがちな状況をみかねて)
国の「子育て支援」が
たびたびニュースになる現代。
夫婦で共働きをする家庭が
一般的となるなか、
「いかにストレスフリーに子育てするか?」は
政治家から井戸端のSNSまで
階層をとわず、
ホットなイシューになりつつあります。
例えば
「きょうだいゲンカをスマートに収めるには?」
という問いも、そのひとつ。
悩める親御さんたちにまたひとつ、
ステキな知恵を
シェアしてくれる投稿が話題となり、
そちらのコトバが
第5位にはいりました。
それが、こちら。
順番に言ってみなさいよ。
言えなかった方が負けゲーム!!」
「ケンカをやめなさい!」
と言っても、効果がない。
だったら、子どもたちが好きな
「ゲーム」に呼び替えてみたら?
そんな機転が功を奏して、
子どもたちは見事、
仲直りするようになったんだとか。
こちら、
審査員のみなさんの感想です。
(プロデューサー/モデル) 「新しい価値観を与えてくれて
視界を広げてくれるような、
はっと気付かされる言葉。
罰ゲームじゃなくて負けゲーム、
というところに、この方の優しい人柄と、
言葉を大切にしてる方なんだなと
いうところを想像しました。
説得するのではなく
ストンと腑に落ちる言葉はやさしく力強い」
(コピーライター/『伝え方が9割』著者) 「『喧嘩をやめなさい!』と言っても、
子どもは言うことをすぐにきくわけではありません。
それをゲームにして
『相手に勝ちたい!』という気持ちをくすぐって、
相手を褒め合っているあいだに
仲直りしてしまうという見事な名言です」
第4位「日本が勝った。だが、今夜の試合は野球界の勝利なんだ」
——ベンジー・ギルさん(WBCメキシコチーム監督)
(WBC準決勝後のインタビューで)
日本とメキシコが戦ったWBC準決勝。
逆転サヨナラ負けを喫した
メキシコチーム監督の口から
飛び出したのが、
こちらの名言でした。
だが、今夜の試合は
野球界の勝利なんだ」
野球というスポーツが持つ、
「最後まで結果が予測できない」
という魅力的なポテンシャル。
「試合の結果」という文脈を超え、
両チームの死ぬ物狂いの
パフォーマンスが生んだ
“瞬間の芸術“とも呼べるような
何かがはじけて、
世界中の観客を釘付けにしました。
審査員をつとめた土江英明さんは
次のようにコメントしています。
(ダイヤモンド社編集者) 「今年は特にWBCとか、
野球の年だったかもしれないですね。
日本とメキシコの準決勝が
本当に野球の面白さが詰まったような試合でした。
それを目の当たりにしていたので、
よりこの言葉が響いたのかもしれません。
敗軍の将の言葉でありながら、
さわやかであって、潔さみたいなものも感じました」
さて、いよいよここから
第3位の発表です!
第3位「勇気ってことばの代わりに、『試しにやってみる』」
——糸井重里さん(コピーライター)
(糸井さんの地元・前橋で高校生たちを前に「勇気の授業」を行った時のコトバ)
コピーライターの糸井重里さんが
地元・前橋で、高校生にたいして
「勇気の授業」と銘打った講話を開きました。
そこで“人生の先輩”として
若人に贈られた名言が、
第3位に輝きました。
こちらです。
『試しにやってみる』」
「勇気」というコトバは
ステキですが、
どうしても“大それた雰囲気”を
まとったもののように
聞こえることがあるのも事実です。
それゆえ
「勇気を出して」と言われて
なんの抵抗感もなく
スッと受け取ることができる人もいれば、
少なくない人が
「私にはちょっと難しい」
と、尻込みしてしまうのです。
この糸井さんのコトバは
そうした微妙な心象を
うまくすくっており、
一見ソフトに見える。
けれども、
「私にもできるかも」
と思わせてくれる意味で、
実はとってもパワフルなコトバです。
さて、審査員のコメントです。
(プロデューサー/モデル) 「勇気という言葉のもつ重みに対して、
やってみよう、と思わせてくれる
心を軽くするような魔法の言葉。
私も『新しいことは脳トレだと思ってやってみる』とか、
『テイスティングする気持ちで』とよく言ってるので、
流派が一緒だなと共感しました」
(実業家) 「さすが糸井さんだなと思ったのは、
『試しにやってみるんだったらいいかな』とか、
『勇気って言葉の代わりに』っていうのが、
ちょっとハードルを下げたなみたいな。
さすが名コピーライターかなっていう」
(信州大学特任教授) 「いまできていない理由を
どれだけ説得的に言葉を重ねるよりも、
不格好でも照れくさくてもとにかく一歩進む。
その一歩ずつが積み重なれば
明日は少しずつよくなる。
言葉を選ぶ名言グランプリで
あえて行動を求めるこの言葉が心に刺さりました」
第2位「『やりたい、やってみたい』と『やってみた』では、天と地ほどの差があると思う」
——イモトアヤコさん(タレント)
(自身のブログ『よかん日和』でつづったコトバ)
続いて、第2位の発表です。
第2位は、
海千山千の“体当たりチャレンジ”で
多くの人を笑顔にしてきた
タレントのイモトさんが、
自身のブログでつづった名言です。
『やってみた』では、
天と地ほどの差があると思う」
この名言、
「まさにその通りだ」と
多くの審査員の共感を集めました。
「やってみることが大事」
と言いながら、おなじ人間が
「実際には、なかなかやれない」
と言う。
得てして人間は
思い通りには動けないものです。
だからこそ、
「やってみたいこと」に向けて
グイッと背中を押してくれるような
この名言に、
共感が集まったのだと思います。
審査員の田原さんは、
次のように評価しています。
(ジャーナリスト) 「多くの人がみんな
『やりたい、やってみたい』と思いながら、
できない。
『やってみた』のほうが格上なんですよ。
『やりたい、やってみたい』っていうのは、
憧れなんですよ。
『憧れ』の先に『やってみる』がある」
また、審査員の堀江さんが、
現代の鋭い世相分析も含めて
かなり興味深いコメントを寄せています。
少し長いですが、
できるだけ削らずにご紹介します。
(実業家) 「なんでこれを選んだかというと、
一つは時代が変わったということですね。
インターネットとかスマホのおかげで
世の中の99%以上の情報を民主化して、
誰でもそこにアクセスできるようになった。
以前は結構コネとか、
例えばお金持ちの家に生まれたとか、
そういうのがすごく効いていた時代で
しかも何かをやるとき、失敗したときに、
なかなかリベンジがしにくい状況だったんだけど、
情報が民主主義化したおかげで、
例えば、情報って金融とものすごく結びつくので、
「会社を作って失敗しました。もう一回やりましょう」
っていうときに、
昔は「失敗したからお金はもう貸さないよ」とかって
言われて終わって済んでたのが、
今はクラウドファンディングとかでも
お金を集められるし、
何回でも挑戦できるようになった。
実はチャレンジするハードルがめちゃくちゃ下がってる。
なので、やりたい、やってみたいって言ってるやつのほうが損する時代なんですよ。
だからやってみたほうが良いんですよ。確実に。
それはたったの十何年間、十年ちょっとで
状況が一変したんで、
みんなそれに対応できてないんです。
僕は全部ずっと言ってるんですよ。
『やったほうが絶対得ですからね』っていうのは、
20年以上ずっと発信してるんですね。
誰も信じてくれないですけど」
さあ、お待たせしました。
「名言グランプリ2023」
第1位の発表です!
今年のグランプリに選ばれたのは、
このコトバでした。
第1位「憧れてしまったら、超えられない」
——大谷翔平さん(野球選手)
(WBCの決勝前にロッカールームで選手たちに語ったコトバ)
審査員の票が集中した、
このコトバ。
発信したのは
生きるレジェンド、大谷翔平さんです。
WBCの決勝戦(アメリカ戦)を前に、
ロッカールームで選手たちに
語ったコトバでした。
結果として
日本が優勝を果たしたことは
みなさんご存知の通りです。
さて、審査員の福岡さんは、
大谷選手のスター性という観点から
次のように分析しています。
(プロデューサー) 「言葉は誰が発するかということで、
意味も変わってきます。
世紀のヒーロー大谷さんが発する言葉の重さと説得力、
誰もがしびれています。
彼にとっては名言ではなく、
自信と裏付けのある
極めて自然な言葉だったのかもしれません」
いっぽうで、
「野球」という文脈にとらわれない、
人生のいろいろな場面で勇気を与えてくれる
普遍性の高いコトバであると評価したのは
審査員の土江さんです。
(ダイヤモンド社編集者) 「この言葉はずっと残っていきそうな言葉というか、
日本人にとって残して欲しい言葉かなと感じました。
受験とか就職とか起業とか、
人生の大変な節目の場面で
勇気をくれそうな言葉かなと。
私もそうですけど、
フラットに物事や、
人に向き合うことが日本人は苦手だと思うので、
この言葉は非常に大切な言葉なんじゃないかなと」
(コピーライター・『伝え方が9割』著者) 「決勝は3対2の接戦でしたが、
その1点差はこの名言から生まれたものだと思います。
日本の野球選手の夢は、
ほとんどがアメリカのメジャーで
プレイすることだと思います。
そのメジャーのオールスターたちは憧れの存在でしょう。
大谷選手のこの名言によって、
日本選手たちはメンタルだけでなく、
カラダの動きまで変わったと思います」
以上、
「名言グランプリ2023」の結果発表でした。
この10のノミネート作は、
当研究所が今年あつめた
300を超える名言のなかから、
何度も、何度も、議論して、
ふるいにかけて厳選した、
上澄みのコトバたちです。
ですから、
どれも珠玉のコトバに違いありませんが、
あえて「いちばん前向きになる名言」という視点で
1位から10位までの順位を決定しました。
「コトバ」という視点で
世の中を見わたすと、
ニュースでは、
悲しいできごとが連日のように伝えられるし、
SNSをみると、
他人を傷つける心ないコトバがあふれています。
でも、いっぽうで、
前向きで人の背中を押すような
ポジティブなコトバも、
同じようにうまれています。
そうした、
人類が「あすの生活や人生を楽しくしよう」と
思えるようなコトバがひろがり、
次世代につながれば、世の中は
もっともっと良くなるはず——。
そんな思いから
2017年にスタートしたこの企画は、
今年で7回目を迎えました。
そして、今回は、
ジャーナリストの田原総一朗さんら
豪華な8名を審査員としてお迎えして、
グランプリを選びました。
コトバは、
人を傷つけることもできるし、
人を励ますこともできる。
2024年もまた、
素敵なコトバたちに
たくさん出会えますように。
そして、
見た人をちょっとでも
元気づけるコトバがあふれる、
そんな世の中になりますように。
※この企画は、計8名の審査員にご協力いただきました。
※今年から「伝え方グランプリ」は「名言グランプリ」に名称を変更しました。
<審査員紹介(※敬称略)>
田原 総一朗
ジャーナリスト
1934年滋賀県彦根市生まれ 早稲田大学文学部卒業
岩波映画製作所 テレビ東京を経て、‘77年フリーに。現在は政治・経済・メディア・コンピューター等、時代の最先端の問題をとらえ、活字と放送の両メディアにわたり精力的な評論活動を続けている。テレビ朝日系で‘87年より「朝まで生テレビ」、’89年より2010年3月まで「サンデープロジェクト」に出演。テレビジャーナリズムの新しい地平を拓いたとして、‘98年ギャラクシー35周年記念賞(城戸賞)を受賞した。2010年4月よりBS朝日にて「激論!クロスファイア」開始。‘02年4月より母校・早稲田大学で「大隈塾」を開講、未来のリーダーを育てるべく、学生たちの指導にあたる。‘05年4月より‘17年3月まで早稲田大学特命教授。2019年ATP賞特別賞、2022年日本外国特派員協会「報道の自由賞」を受賞。
山口 真由
信州大学特任教授
1983年札幌市出身。2002年、東京大学教養学部文科I類(法学部)入学し、在学中3年生時に司法試験合格。4年生時には国家公務員I種試験合格し、2006 年卒業。同年4月に財務省に入省。2008年に財務省を退職した後は、2015年まで弁護士勤務。その後ハーバード大学ロースクール(法科大学院)留学を経て、帰国後、東京大学大学院法学政治学研究科博士課程を修了した。現在は信州大学特任教授。主な出演番組に『羽鳥慎一モーニングショー』『ゴゴスマ』『英雄たちの選択』『そこまで言って委員会NP』など。近著に『挫折からのキャリア論』『世界一やさしいフェミニズム入門』『「ふつうの家族」にさようなら』などがある。
堀江 貴文
実業家
1972年10月29日、福岡県生まれ。現在はロケットエンジン開発や、アプリのプロデュース、また予防医療普及協会として予防医療を啓蒙する等 様々な分野で活動する。会員制オンラインサロン『堀江貴文イノベーション大学校(HIU)』では、1,000名近い会員とともに多彩なプロジェクトを展開している。 著書『2035 10年後のニッポン ホリエモンの未来予測大全』『ChatGPT vs. 未来のない仕事をする人たち』『不老不死の研究』など。
田中 里奈
プロデューサー/モデル
モデルから活動の場を広げ、様々な企業ブランドとの商品プロデュースや企画、執筆活動、ラジオのパーソナリティなど、様々な分野で活動するモデル兼プロデューサー。ファッションや美容だけでなく、場所や肩書きにとらわれない働き方やライフスタイルを提案している。しまむら『mysa closet』プロデュース他、コスメやハーブティーをプロデュース。大地の芸術祭オフィシャルサポーター。台北市観光親善大使。
坪田 信貴
坪田塾 塾長
累計120万部突破の書籍『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』(通称ビリギャル)や累計10万部突破の書籍『人間は9タイプ』の著者。これまでに1300人以上の子どもたちを子別指導し、心理学を駆使した学習法により、多くの生徒の偏差値を短期間で急激に上げることで定評がある。大企業の人材育成コンサルタント等もつとめ、起業家・経営者としての顔も持つ。テレビ・ラジオ等でも活躍中。新著に『やりたいことが見つからない君へ』がある。
土江 英明
ダイヤモンド社 書籍編集局 第4編集部
ビジネス書を中心に多くのベストセラーを担当している。担当書籍には、『伝え方が9割』109万部(シリーズ156万部。中国でも100万部を突破)のほか、『面接の達人』(中谷彰宏)シリーズ累計390万部、『家族。』(カジサック)、『冨永愛 美の法則』、『成功者がしている100の習慣』、『小さな習慣』、他多数。
福岡 元啓
プロデューサー/文教大学非常勤講師
毎日放送にてラジオディレクター、テレビ報道記者、全国ネットのゴールデン帯バラエティー番組の演出をへて2010年~2017年、情熱大陸プロデューサーをつとめる。ギャラクシー賞・ニューヨークフェスティバル等国内外の映像コンペを多数受賞。早稲田大学ビジネススクールを修了後、株式会社ジンプクを設立、ビジネス映像の制作・YouTubeチャンネル等のプロデュースを行っている。著書に「情熱の伝え方」(双葉社)「イノベーションの競争戦略」(共著・東洋経済新報社/日本マーケティング本大賞2023)
佐々木圭一
『伝え方が9割』著者/コピーライター
株式会社ウゴカス代表
『伝え方が9割』シリーズ著者。コピーライター。伝記「スティーブジョブズ」に出て来る米国クリエイティブエージェンシーTBWA/CHIAT/DAYに2年、博報堂に15年勤めた後、自らの会社を起業。ブランドをつくるだけではなく、統合コミュニケーションで店頭で売れる「動かすしくみをつくる」ことの専門家。日本人初、One Show Designでゴールド賞を獲得(Mr.Children)。カンヌ広告祭でゴールド賞(サンシャイン水族館)、アジアで最も成功したと評価されAIMアワードグランプリを獲得(いろはす)など、国内外で55のアワードに入賞受賞。
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「伝え方研究所」編集部
すぎなおき新聞社で首相の番記者などを経験したのち、伝え方研究所の立ち上げにジョイン。研究所がめざすコミュニケーション力のベースアップを支援している。趣味は、スナップ旅。
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