2021年08月04日
【名言集】7月の伝え方ベスト3
歴史的な東京オリンピックがはじまった7月。
コロナが広がり、不安を感じる一方で、
世界トップレベルの競技ドラマが、心を震わせてくれます。
ひろくて暗い洞窟に、小さく明るい光がポッと、ともるように。
今月も、プレーにまけない
素敵なコトバの灯りが
心を照らしてくれました。
さっそくベスト3をご紹介しましょう!
第3位
大谷翔平選手のホームランが、とまりません。
「アニメの主人公だって、こんなに打たないでしょ!」
という声が聞こえてきそうなほど、
おどろくべき勢いで量産しています。
日本時間の7月8日には、ついに、
あのゴジラ松井が打ちたてた最多記録まで
ぬりかえてしまいました。
その瞬間にわいたのは、日本だけではありません。
こちら、アメリカの解説者が、興奮しながら発したコトバです。
叫ぶ場面がありますが、
あのボールは間違いなく
ギャーと叫んでいたはずです
なんと、“ボールの気持ち”によりそった斬新な解説!(笑)
大谷選手があまりにハイペースで本塁打をかさねるので、
「彼を形容する言葉がたりない」と頭をかかえてしまった
解説者もいた……なんて話もありましたが、
このコミカルな表現もまた、大谷選手の打撃のパワフルさが
ダイレクトに伝わってきて、すばらしいですよね。
大谷選手は、新たな金字塔をたてたあとも、打ちまくり、
今シーズンは、“ホームラン王の独走状態”。
「まだまだ打てるように、
期待に応えられるように頑張りたい」
と語る大谷選手は、
いったいどこまで快進撃をつづけるのでしょう!?
目がはなせません。
出典:中日スポーツ
第2位
華々しい活躍をする人は、
人一倍、努力をしているものです。
南海キャンディーズの山里亮太さんも、
相当な努力家のひとりに違いありません。
彼の、こんな金言が目にとまりました。
山里さんといえば、
「M-1グランプリ2004」の準優勝をきっかけに注目をあび、
いまや、朝の情報番組のナレーションなどで、ひっぱりだこ。
あの軽妙な語りと笑いは、
まわりから「そこまでやるか?」
と思われるほどの努力のたまもの。
あるインタビューで、彼はそう明かしています。
M-1グランプリでは、
お客さんの頭にコトバがすっと入るよう
助詞の「は」を「が」に変えてみたり、
同じネタで何冊もノートを消費したりして、
試行錯誤したんだとか。
才能はなくても、
努力はできる。
そんな、ねばりづよく前向きな姿勢がステキだし、
多くの人に勇気を与えてくれるコトバです!
出典:新R25
第1位
「ゴン攻めしてて」「ビッタビタ」——。
聞いたことのない若いコトバが、
突然、日本中をかけぬけました。
東京オリンピックの新競技、スケートボードのテレビ中継です。
“新語”の主は、
解説をつとめたプロスケートボーダー・瀬尻稜さん。
かざらない素朴な語りが「親しみやすい」と、
ネットで大きな反響をよびました。
そんな瀬尻さんのコトバと、五輪選手の技の関係をまとめた
対応表をみつけました。
★★★★=「や~べえ」
★★★=「ヤバいっす」
★★=「スゴいっす」
(★は得点や難易度を示す)
もう、解説を見ているだけで、
元気になるし、楽しい!笑える!
スケートボードのルールには、あまり詳しくありませんが、
この語感の違いだけで、素人にも技のレベルが
すっと伝わるのがおもしろい!
スケートボードファンだけでなく、
いままで興味がなかった人の心までも
わしづかみにした、とてもすばらしい解説でした。
ちなみに、スケートボードは
日本勢の金メダルがあいついだこともあって、
こども教室や体験会への問いあわせが
殺到しているんだとか。
オリンピックの新競技が、
未来へつながる新しい風と文化を運んできてくれたようで、
とっても明るい気持ちになりました!
出典:日刊スポーツ
ほかにもたくさんの
ステキな伝え方があったので、
ご紹介します。
ああ生きててよかったって素直に思う」
(東京オリンピック日本代表の池江璃花子さん)
出典:デイリースポーツ
ただ、そのコンプレックスを小さくすることはできる。
みんな劣等感ばかり見ている。
できることを見たら世の中変わると思います」
(モデルの冨永愛さん)
出典:WEBザテレビジョン
私たちはすごいってこと」
(女子テニスの大坂なおみ選手)
出典:ロイター
自分が見てきたパラスポーツの偉大さ、素晴らしさを伝えるべく、
準備して参ります」
(東京パラリンピック・卓球代表の岩渕幸洋さん)
出典:日テレNEWS24
(日本勢初の金メダルを獲った柔道・髙藤直寿さん)
出典:テレビ東京スポーツ
以上、佐々木圭一が
独断と偏見で選んだ
ベスト3の伝え方でした!
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「伝え方研究所」所長/「伝え方が9割」著者
佐々木圭一上智大学大学院を卒業後、株式会社博報堂入社。 のちに書籍「スティーブ・ジョブス」に登場する伝説のクリエーター、 リー・クロウのもと米国で2年間インターナショナルな仕事に従事。 日本人初、米国の広告賞「One Show Design」でゴールドを獲得(Mr.Children)。カンヌ国際クリエイティブアワードにて、金賞を含む計6つのライオンを 獲得するなど、合計55のアワードを入賞受賞。 郷ひろみ・Chemistryの作詞家として、アルバムオリコン1位を2度獲得。 2014年、クリエイティブ ブティック「ウゴカス」を設立。 日本のコミュニケーション能力をベースアップさせることを、 ライフワークとしている。
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