2023年06月02日
【名言集】5月の伝え方ベスト
例年とくらべて
「麦茶が飛ぶように売れた」
という声が、多かった5月。
そんな暑さにもまけない
「ひとを想うこころ」に満ちた
熱い、熱いコトバたちが、
今月もまた
たくさん集まりました。
佐々木圭一が
とくに素晴らしいと感じた
伝え方ベスト3をご紹介します!
第3位
アルコール依存症の
患者たちにむけ
講演活動などをおこなっている
元TOKIOの山口達也さん。
Twitterでつづった
あるコトバが、
とっても大きな反響を
呼んでいます。
もしあるんだったら
死ぬ気でもういっかい
生きてみませんか」
胸からみぞおちにまで
ズシッと響くような、
そんな重みのある
メッセージ。
「だれもが弱い人間」
「勇気をもらいました」
「今、悩んでいる人たちに
寄りそえますように」・・・・・・
SNSには、
そんなコメントとともに
4万件を超える「いいね」が
寄せられています。
アルコール依存症であることを公表し、
再スタートを切られた山口さん。
彼が言うからこそ、
つよく、つよく
響くものがあります。
ちなみにこのコトバ、
あえて「伝え方」の点からみてみても、
興味深いんです。
ヒミツは、
「死ぬ気」でもういっかい
「生きて」みませんか
という部分。
「生きる」に対して
「死ぬ気で」という
正反対のコトバが
つかわれているんですね。
単に
「もういっかい生きてみませんか」
というだけでも意味は通りますが、
真逆のコトバが直前にあることで、
より強いインパクトをあたえる
伝え方になっています。
出典:日刊スポーツ
第2位
オーディション番組から誕生した、
7人組のダンス&ボーカルユニット
BE:FIRST。
主要チャートの数々で
たてつづけに1位を獲得するなど、
新人とは思えない活躍で
注目をあつめています。
今月、とあるインタビューでの
メンバーのコトバが
とってもステキだったので、
ご紹介させてください。
それが、こちら。
取らずにハグをする」
ダンス、歌、声色、表現力。
メンバーごとに異なる
カラフルな才能で有名な
グループですが、
そんなお互いの強みをリスペクトし合う
メンバーたちの姿勢が
このコトバに凝縮されています。
今は、だれもが「オンリーワン」の時代。
どうしても他人と
「ナンバーワン」を競いがちですが、
相手をむやみに敵視するのではなく、
逆に相手のすごいところを尊敬したり、
むしろ、素直に愛したりすることに
意識をむけてみる。
そうすることで、
なにか新しい気づきが得られたり、
今までなかったなにかが生み出される、
そんな可能性を感じさせる金言でした。
出典:AERA
第1位
5月14日にむかえた母の日。
お母さんに
「いつもありがとう」
の気持ちを伝えたひとが、
全国にたくさんいたことでしょう。
プロ野球・オリックスの
山本由伸投手も、
そのひとり。
球団の公式YouTubeで、
お母さんに感謝のコトバを
伝えています。
それが、こちらです。
長らく育てていただき
本当にありがとうございます。
お母さんはお母さんで
しっかり人生を
楽しんでください」
うーーん、しびれますね。
そういえば母親は、
子どもからみれば
「お母さん」だけど、
きっと子どもも知らない
違った呼ばれ方が、
たくさんあるはずです。
夫との関係では
下の名前かもしれないし、
会社では名字かもしれないし、
友だち同士では
ニックネームかもしれません。
「お母さんはお母さんで
人生を楽しんで」
というコトバには、
お母さんを「お母さん」だけの役割に
縛りつけず、「一人の人間」として
尊重する、思いやりが
こもっているように感じます。
出典:日テレNEWS
ほかにもたくさんの
ステキな伝え方があったので、
ご紹介します!
(ラーズ・ヌートバー選手が
大谷翔平選手を評して)
出典:NumberWeb
(ウクライナのゼレンスキー大統領。
原爆資料館を視察した後の記者会見で)
出典: NHK
風通しがいいというか、
空っぽにしておくと、
入ってくるものも多いんです。
だから枯れないです」
(音楽プロデューサーの亀田誠治さん)
出典: THE21ONLINE
以上、佐々木圭一が
独断と偏見で選んだ
ベスト3の伝え方でした!
今月はどんな素敵なコトバに出会えるでしょうか。
みなさんも体調に気をつけつつ、注目してみてください。
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「伝え方研究所」所長/「伝え方が9割」著者
佐々木圭一上智大学大学院を卒業後、株式会社博報堂入社。 のちに書籍「スティーブ・ジョブス」に登場する伝説のクリエーター、 リー・クロウのもと米国で2年間インターナショナルな仕事に従事。 日本人初、米国の広告賞「One Show Design」でゴールドを獲得(Mr.Children)。カンヌ国際クリエイティブアワードにて、金賞を含む計6つのライオンを 獲得するなど、合計55のアワードを入賞受賞。 郷ひろみ・Chemistryの作詞家として、アルバムオリコン1位を2度獲得。 2014年、クリエイティブ ブティック「ウゴカス」を設立。 日本のコミュニケーション能力をベースアップさせることを、 ライフワークとしている。
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