2023年07月03日
【名言集】6月の伝え方ベスト
いやあ、
蒸し暑かったですね。
6月。
今月も、
雨にしっとりと濡れた
植物のように
つややかでみずみずしい
言の葉たちが、
たくさん集まりました。
佐々木圭一が
とくに素晴らしいと感じた
伝え方ベスト3をご紹介します!
第3位
6月は、女優の広末涼子さんと
人気シェフの情事をめぐるニュースが
頻繁にとりあげられました。
こちらの報道をうけてと思われますが、
国際政治学者の三浦瑠麗さんが
Twitterでつづった
コトバが反響を呼んでいます。
それが、こちら。
恋に落ち続けられる能力」
一般的にいって、
ひとが一生で恋をする回数って、
どのくらいあるものでしょうか。
もちろん人それぞれですし
一概には語れませんが、
人生で何度も恋ができることを
「能力」と評した三浦さんの
独創的な考えがキラリと光る、
そんなコトバです。
「愛」について語るとき、ひとは
「どうすれば人を愛することができるか」
よりも、
「どうすれば、もっと人から愛されるようになるか」
という受け身の話に想いをめぐらせがち。
愛されるためのノウハウ本やネット記事が
世の中に数え切れないほどあることが、
そのことを物語っています。
でも、逆に、
「人を愛する能力」とか
「人を愛する技術」のように、
自分から相手を愛するノウハウに目を向けると、
恋愛の世界はまだまだ奥深い
可能性にあふれているのかもしれません。
もちろん、
それによって傷つく人がいるとすれば、
むやみに肯定すべきものではないことは
言うまでもありませんが。
出典:日刊スポーツ
第2位
YouTubeチャンネルの
「人生相談」が人気をあつめている
元モーニング娘。で、
タレントの藤本美貴さん。
25歳の女性から送られた
マッチングアプリをめぐる
お悩みへの回答が
「とても深い」と話題をよんでいます。
この女性のお悩みは
「彼氏とマッチングアプリで知り合ったが、
アプリに不信感をいだく母親に、
どうやって理解してもらえばよいか」
というもの。
藤本さんは、そのお悩みに
こう切り返しました。
ステキな人であるかどうかが
1番大事なのであって、
出会いなんか
どうだっていいんですよ」
3児の母親として
自身のお子さんの幸せを
たくさん考えてきた
藤本さんだからこそ語れる
懐の深いコトバに、
つよい説得力を感じます。
もちろん
20代の女性とはちがって、
アプリ自体がなかった
お母さんの世代。
不安になるお母さんの気持ちも
理解できるのですが、
そんな気持ちもくみつつ、
藤本さんは
こうもコメントしています。
「マッチングアプリなんか
なかった時代で……って思うとわかるよ。
(でも)今そこにいる、
その目の前にいる彼氏が
ちゃんとした人なのかっていうことが
1番お母さんは気になるんじゃないのかな」
じぶんの娘が
心から大切におもえる人といっしょにいて、
本当に幸せに感じていることが
なによりも大切というアドバイス。
娘の想像力を一歩
こえたところにある、
大海原のように深い愛情を
感じさせるコトバでした。
出典:BuzzFeed
第1位
あるネコ好きの漫画家が、
1週間、連載をおやすみすることを
発表しました。
ふつうだったら
事務的で味気ない
伝え方になりがちですが、
今回は「あまりにほっこりする伝え方」と
おおくの読者を沸かせました。
さて、どんな内容だったのでしょうか。
それが、こちらです。
かまえかまえと鳴くにゃんこ。
そんなこんなでこうして今、
休載告知を書いています」
おしらせの主は、
漫画家の國友翔太郎さん。
休載を発表する前に、
保護ネコをお世話する里親になったそう。
しかし、その結果、
「なぜでしょうね。不思議です。
不思議なことに原稿がまったく進みません」
という、
説明のつかない“超常現象”に
頭をなやませることになったのだとか・・・(笑)
このお知らせは
Twitterで5万件を超える「いいね」を
あつめています。
「あまりに辛いときは、
頑張りすぎなくてもいい」
そんなメッセージを読みとって
共感する人たちが
相次いだのかもしれないと、
國枝さんは感じたそう。
うーん、なんとも優しい世界。
とっても、ほっこりする伝え方でした。
出典:ねとらぼ
ほかにもたくさんの
ステキな伝え方があったので、
ご紹介します!
「ある意味、父より強さを持っていた。
もちろんやさしさも持っていた」
(巨人の原辰徳監督。
母のカツヨさんについて語って)
出典: スポニチ
「もう抱っこして歩けないけれど
心ではいつでもどんなときも、
抱きしめています」
(俳優の奥貫薫さん。
12歳になった長男に想いを寄せて)
出典: 北海道新聞
「みんな頑張りすぎてダメになってる。
笑顔になれないときって、
キャパを超えております」
(お笑いコンビ・ANZEN漫才のみやぞんさん)
出典: NEWSCAFE
「一歩一歩
歩幅やスピードが違っても
幸せに向かって歩いて行けばいい」
(福岡で活動する音楽ユニットのJyunさん)
出典: HTVニュース
以上、佐々木圭一が
独断と偏見で選んだ
ベスト3の伝え方でした!
今月はどんな素敵なコトバに出会えるでしょうか。
みなさんも体調に気をつけつつ、注目してみてください。
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「伝え方研究所」所長/「伝え方が9割」著者
佐々木圭一上智大学大学院を卒業後、株式会社博報堂入社。 のちに書籍「スティーブ・ジョブス」に登場する伝説のクリエーター、 リー・クロウのもと米国で2年間インターナショナルな仕事に従事。 日本人初、米国の広告賞「One Show Design」でゴールドを獲得(Mr.Children)。カンヌ国際クリエイティブアワードにて、金賞を含む計6つのライオンを 獲得するなど、合計55のアワードを入賞受賞。 郷ひろみ・Chemistryの作詞家として、アルバムオリコン1位を2度獲得。 2014年、クリエイティブ ブティック「ウゴカス」を設立。 日本のコミュニケーション能力をベースアップさせることを、 ライフワークとしている。
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