2023年08月31日
【謝罪メールの基本マナー】相手の心をしずめる3つの例文
どれだけ丁寧な対応をしていても、
思わぬミスで、取引先や上司を
怒らせてしまうことがあります。
様々な事情で納期に間に合わない・・・
そんなときは、気が重いですよね。
早く、謝罪しなければ!
と、気持ちは焦るばかりです。
でも、大丈夫!
この記事を読み「伝え方の技術」を身につければ、
謝罪のシーンでピンチをチャンスに変えるメールを
作ることができるようになります!
謝罪メールを送るときの基本マナー
まずは、謝罪メールを送る際の
基本的なマナーを知りたいですよね。
ここでは、特に大切な
2つのマナーをご紹介します。
基本マナー① 初めに謝罪する
まず初めに、素直にあやまる。
自分のミスはもちろん、
相手の誤解からうまれた怒りであっても、
まずは「謝罪」に徹しましょう。
謝罪する前に、事情から説明してしまうと、
「言い訳をした」と受けとられる可能性も。
誠意をこめて、お詫びのコトバを伝えましょう。
基本マナー② 相手を尊重する
また、相手の気持ちに
寄りそうことも、とても大切です。
与えてしまった不利益に対して、
まずは共感する。
そのうえで謝罪をし、相手を
無下にしているわけではないことを伝えましょう。
また、日ごろの感謝も伝えると、
「あなたは私にとって、大切な相手です」
というメッセージも伝わり、
相手の怒りがしずまりやすくなります。
相手の心をおだやかに。「伝わる謝罪メール」のコツ
どんなメールを書いたら
この最悪の展開をのりきれるのか・・・
重要なメールだからこそ、メールの作成に
かなり時間がかかってしまうものです。
ここからは、
「謝罪メールの書き方のコツ」を3つ紹介します。
コツ①メールの件名は超重要!
どんなビジネスメールでもそうですが、
謝罪メールも、件名が超重要。
大量に送られてくるメールの中から、
優先的に読んでもらう必要があるからです。
そのためには、メールの重要度や内容が
ひと目でわかる書き方を心がけましょう。
具体的には、
(例)企画会議(8月30日)の議事録送付
(例)【出欠確認】定例会議について
(例)【重要】上半期実績の提出について
などの工夫ができます。
謝罪メールは、特に
早急に開封してもらいたいもの。
だからこそ、件名にこだわりましょう!
コツ②謝罪メールの肝!本文のポイント
さて、謝罪メールの肝となる本文ですが、
重要なポイントは
① 結論から書く
② 端的に書く
の2つです。
ポイント①結論から書く
どんなビジネスメールでもそうですが、
まずは結論から伝えることが重要です。
「結論」→「経過」→「今後の展望」
という流れで書くと、相手に負担なく
情報をとどけることができます。
では、謝罪メールの結論って、
なんだと思いますか?
それは、「生じたトラブルと、謝罪のきもち」。
まずは自分のミスをみとめ、
どんなトラブルが生じたのかを説明し、
謝罪のきもちを述べましょう。
その後に、どういう「経過」で
トラブルをまねいてしまったのかを伝えます。
このとき大切なのは、
5W1H(いつ・どこで・だれが・なぜ・どのように)を
具体的に書くこと。
最後に、これをふまえて自分はどう考え、
どうしたいのか、「今後の展望」を
具体的に書きます。
「結論」→「経過」→「今後の展望」
という流れの、例を見てみましょう。
「自分のミスで、取引先への
納品が遅れてしまう」という報告を、
会議中の部長にメールする
というシチュエーションです。
柏木部長お世話になります、神田です。
会議中に恐れ入ります。
【結論】
たいへん申し訳ありません。
本日、A社に納品予定だったマスコットですが、
納品が遅れてしまうことが判明しました。
【経過】
私と工場とで、納品日を
電話でやり取りしたのですが、その際
日付の認識がズレていたようでした。
納品日は、メールでも
あらためてお送りすべきでした。
誠に申し訳ございません。
【今後の展望】
工場に、最短でいつ納品できるか
ただいま確認中です。
急ぎ、A社に謝罪の連絡を入れ、
最短の納品日が分かり次第ご連絡を入れる旨を
お伝えできればと思いますが、
そのような対応でよろしいでしょうか。
会議が終わる頃、柏木部長にあらためて
お電話かけさせていただきます。
「結論」→「経過」→「今後の展望」
という流れは、ビジネスの
他のシーンでも応用できます!
しっかり身につけておきたいですね。
ポイント② 端的に書く
せっかく「結論」→「経過」→「今後の展望」
という流れで書いても、
話に枝葉が多いと相手に伝わりません。
メールに求められるのは、
すばやく用件を伝えること。
ポイントをしぼり、余計なことを書き込まないで
「端的」に書くことを心がけましょう。
コツ③印象を左右する、締めの一言
端的に用件を伝えたら、
最後に一言をそえて、メールを締めくくります。
何か情報が詰めこまれたコトバ
というわけではありませんが、
締めの一言があるのとないのとでは
メールの印象が大きく変わります。
定型文として、下記のようなものを
覚えておくと便利です。
・ご迷惑をおかけし、大変恐れ入りますが、何卒よろしくお願いいたします。
相手の心をおだやかに。「伝わる謝罪メール」
あとは実践あるのみ!
と言いたいところですが、
謝罪メールはケースバイケース。
ここからは『伝え方が9割』のメソッドをもちいた、
すぐに使える謝罪メールの例文を、
3つご紹介します!
【シーン①】取引先に迷惑をかけてしまったとき
「発注書の確認不足で、
オーダーと違う商品を届けてしまった」
というシーンです。
これでは、謝罪だけで
今後の動きが提案されていないため、
不誠実な対応という印象を与えかねません。
そこで、このように伝えてみましょう。
ここでは、「選択の自由」という
伝え方の技術を使って、納品先を
会社と取引先、どちらにするか質問しています。
人は、「AかBどちらにしますか?」と聞かれると
おもわず選んでしまうもの。
今後の方針が明確になることで、
取引先も安心してくれるはずです。
さらに、「トラブルが生じても
適切に、迅速な対応をしてくれた」という
好印象すら、与えることができるかもしれません。
【シーン②】約束をリスケするとき
次は、やむをえない事情で
取引先に、リスケをお願いするシーンです。
これでは、こちらの都合で
自分勝手にリスケを依頼したような
印象を与えてしまいます。
では、このように伝えてみたら
どうでしょうか?
ここでは、「相手の好きなこと」という
伝え方の技術をつかっています。
自分の要望をストレートに伝えるのではなく
相手のメリット、つまり
相手の好きなことを伝えることで、
「イエス」という答えを引き出す方法です。
相手はどんなことが好きだろう?
相手のメリットってなんだろう?
そう考えることが大切。
今回の場合、取引先のメリットは
「実物を見ることができる」ということ。
こちらの都合をストレートに
伝えるよりも、取引先は、
きもちよくリスケに応じてくれることでしょう。
【シーン③】納品が遅れるとき
最後は、取引先に
納品が遅れることを伝えるシーンです。
これでは、こちらの事情を
一方的に伝えてしまっています。
そこで、このように伝えてみましょう!
ここでは、「あなた限定」という
伝え方の技術をつかっています。
遅れてしまう事実は伝えつつも、
相手に特別感を感じてもらえるような
伝え方になっているのがポイントです。
特に、相手の名前を出すと
「私のことを特別に思ってくれている」と
感じてもらうことができます。
「あなたのために」「あなただけ」
なんて言われると、断れないですよね。
まとめ
これまでお伝えしてきたように、
謝罪メールにはポイントがあります。
まずは真摯に謝罪して、相手のことを
大切に思っていることを伝えるという
基本的なマナーを押さえつつ、
件名や本文、締めの一言を工夫。
さらに、今回ご紹介した伝え方の技術を使えば、
マイナスをプラスに変えることすら
できてしまいます!
謝罪メールを送るときには、
ぜひ思いだしてくださいね!
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