2023年03月02日
【名言集】2月の伝え方ベスト
立春をむかえ、
底冷えする日のなかにも
陽のあたたかさを感じる
シーンがふえた2月。
神社に満開のウメが咲いていて、
ウグイスが枝から枝へと
忙しそうに飛びまわっていました。
さて、今月も、
ウグイスにもまけない、元気をもらえるような
名言がたくさん集まりました。
佐々木圭一がとくに素晴らしいと感じた
伝え方ベスト3をご紹介します!
第3位
ワイドショー番組
『サンデージャポン』の
アシスタントを務めたことで知られる
元TBSアナウンサーの青木裕子さん。
ナインティナインの矢部浩之さんと結婚し、
いまは2人の息子のママでもあります。
「いちばんの適職は子育てだと思う」
とこれまで語ってきた青木さんが、
あるインタビューでお話しされた
コトバが印象的でした。
それが、こちら。
ちまたには
いろいろな教育論があふれていますが、
「ウチの子育てが正しかった!」
と断言できることはないと思う
と、青木さんは語るのです。
私も2児の父で、まさに子育て中ですが、
子どもにとって最善の道はなにか?
というのは家庭の方針によって変わるし、
親が悩んでいるうちにも、
子どもはどんどん成長していきます。
あるのかどうか分からないような
「子育てのゴール」や「基準」に気を取られすぎると、
かえって子どもの幸せが見えなくなる。
青木さんのコトバは、そんなふうに聞こえました。
そして、青木さんは、
こうも語っています。
「手探りしながら、
前に進んでいくしかない」
明確なゴールが見えづらいからこそ、
力づよいコトバが胸に響きます。
出典:エルザbyオリコンニュース
第2位
プロレスラーの武藤敬司さんが
引退されました。
身体に痛みをかかえながらも、
肉体をつくるために
厳しいトレーニングを課し、
リングにあがれば
人を喜ばせるために全力で闘う。
そんなプロレス人生を
38年4か月の長きにわたって続け、
引退試合の日は
3万人を超える観客に
見送られました。
そんな武藤さんが
娘さんによく伝えていたコトバがあるといいます。
です。
娘さんは
シンガー・ソングライターとして
活躍しているそうですが、
彼女が、父親の武藤さんに
「シンガー・ソングライターをやめて
就職しようかな」と相談したとき、
「今まで続けてきたことをやめて
普通の人間として生きるな。
就職は、いつでもできるのに
今しかできない挑戦はしないの?」
と返されたんだとか。
ふつうの父親だったら
「ようやく就職する気になったか」
と胸をなでおろしそうな場面。
武藤さんらしいですよね。
なにごとも、
人とちがう道へ踏みだすには
勇気がいります。
このコトバには、
足がすくみそうなときに
励ましてくれるパワーがあります。
出典:スポーツ報知
第1位
『サブリナ』で
華々しいデビューを飾り、
以来、数々のヒット曲をとばしている
アーティストの家入レオさん。
毎朝のルーティンは
「お気に入りのチョコレートを食べること」。
歌が仕事の彼女にとって、
身体は楽器のようなもの。
健康がまっさきに求められるがゆえに、
いままでは、無理なダイエットに
悩まされることもあったとか。
あるとき、
「大好きな音楽をつづけるため、
身体の声にもっと耳をかたむけよう」と
口に入れるものを見直し、そのひとつとして
チョコレートが選ばれたんだそうです。
ところで、
「チョコは太る」
という説も耳にしますが、
自分にストイックな家入さんが
あえてチョコを選んだのは、
なぜなんでしょう。
きっかけは、
あるスタッフの
小さな娘さんとの何気ない会話に
「ハッ」としたことだったといいます。
そのスタッフは、娘さんが
学校に行くのをイヤがるときなどに、
と言って、
すこしぜいたくなチョコレートを
娘の口に入れてあげる。
すると、
娘さんの表情があかるくなり、
「がんばろう」という気持ちで
出かけていく。
家入さんは
そのコトバを聞き、
「そうか、私ももっと自分に優しくしていいんだ」とか、
「頑張ることはステキだけど、度を越すと
自分にも周囲にも良い結果にならない」
と思ったそうです。
“朝チョコ”の習慣には、
「自分をたいせつにすることが
まわりの人をたいせつにすることにつながる」
という哲学がこめられていたのですね。
出典:フムフムニュース
ほかにもたくさんの
ステキな伝え方があったので、
ご紹介します!
(俳優・成河さん。アニメ映画で声を担当した魔法動物使いについて)
出典:ENCOUNT
(車いすテニス・国枝慎吾さん)
出典:パラサポWEB
(プロレスラー・飯伏幸太さん。新日本プロレスを退団しフリーとして再出発)
出典:スポーツ報知
以上、佐々木圭一が
独断と偏見で選んだ
ベスト3の伝え方でした!
今月はどんな素敵なコトバに出会えるでしょうか。
みなさんも体調に気をつけつつ、注目してみてください。
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「伝え方研究所」所長/「伝え方が9割」著者
佐々木圭一上智大学大学院を卒業後、株式会社博報堂入社。 のちに書籍「スティーブ・ジョブス」に登場する伝説のクリエーター、 リー・クロウのもと米国で2年間インターナショナルな仕事に従事。 日本人初、米国の広告賞「One Show Design」でゴールドを獲得(Mr.Children)。カンヌ国際クリエイティブアワードにて、金賞を含む計6つのライオンを 獲得するなど、合計55のアワードを入賞受賞。 郷ひろみ・Chemistryの作詞家として、アルバムオリコン1位を2度獲得。 2014年、クリエイティブ ブティック「ウゴカス」を設立。 日本のコミュニケーション能力をベースアップさせることを、 ライフワークとしている。
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