2022年09月06日
【名言集】8月の伝え方ベスト
3年ぶりに行動制限のない
お盆を迎えた8月。
久しぶりに実家へ
家族といっしょに帰省したり、
3年ぶりの花火大会へ
足を運んだり。
ようやく“夏らしい夏”を過ごした
という人も多かったようです。
さて、そんな8月もまた、
夜空を明るく照らす花火のような、
色とりどりのコトバたちが
満開でした。
佐々木圭一がとくに素晴らしいと感じた
伝え方ベスト3をご紹介します!
第3位
社会人野球の
“最高峰”といわれる、
都市対抗野球。
ことしは、
ENEOS(横浜市)が
史上最多の12回目となる
優勝をかざりました。
8月の伝え方ベスト第3位では、
その立役者のひとりを紹介します。
その選手とは、
オリックスと中日で
プロ9年間の経験がある、
武田健吾選手。
昨シーズンは
中日で1軍に帯同したものの
オフに、まさかの「戦力外通告」――。
ほかのプロ球団からも声がかからず、
社会人野球の
三菱重工East(横浜市)に入ることに。
そして今回、同じ地区で予選を戦った
ENEOSに「補強選手」として
加わったのでした。
はたして、
そのチャンスで爪痕をのこせるか。
武田選手のコトバです。
そういうのを見返してやりたかったんです」
もともと、武田選手は
“守備の人”という見方がほとんどだったそうです。
プロ時代、1軍での出番は
試合後半の守備固めが
圧倒的に多かったからです。
しかし、今大会では、
そんな武田選手が
打線をつなぎ、
勝利にひと役買う場面が
光りました。
「絶対打って、
チームに貢献したい
という思いだけでした。
悔しい思いをしてきたので」
と、武田選手。
戦力外通告から、
社会人野球の頂点へ。
何度も、何度も見せた
ガッツポーズは、
「レッテル」を乗り越えた
喜びを表しているようにも見えました。
周りに何と言われようと、
「絶対に見返してやる」と
己の力を信じ抜く。
そんな執念を感じるコトバでした。
出典:Full-Count
第2位
5月に公開され、大ヒットを記録した
映画『トップガン マーヴェリック』。
この作品で、字幕翻訳を担当し、
主演のトム・クルーズの通訳として
長年、活躍してきた女性が
このたび、“通訳引退”を表明しました。
この女性は
戸田奈津子さん、86歳。
大学生のころに読んだ
小説『ある貴婦人の肖像』
(ヘンリー・ジェイムズ著)に
つよく影響され、
「自分のことは自分で決める」
という哲学を胸に、
人生を歩みつづけてきたといいます。
字幕翻訳家の道をえらんだのも、
なにを隠そう、
この哲学が根っこにあったから。
「若い女性は、
学校を出たあと
数年だけ働いて家庭にはいる」
という生き方が
まだまだスタンダードだった
昭和の時代に、
ひとり大企業を飛びだし、
お見合い話もことわり、
字幕翻訳家として花開くまで
アルバイト生活をつづけた戸田さん。
当時のことを、
このようにふりかえっています。
「まわりに迷惑をかけない範囲で、
人の意見に流されずに
自分の好きなことを目指して、
その責任を引き受けようと
心に誓ったので、
周囲と違う生き方をすることに
迷いや不安はありませんでした」
では、多くの生き方のなかで、
なぜ、「翻訳家」をえらんだのでしょうか。
だけど
想像力さえあれば、
太古でも未来でも、
宇宙にだって行ける。
それが映画や本が与えてくれるいちばん素敵なことだと思います」
なんて、壮大な考え方。
そして、伝え方が素晴らしい。
まるで
物語の次の展開に胸を躍らせながら
コックピットで操縦するような、
そんなワクワク感がにじむ
伝え方です。
ちなみに、
「女の一生で体験できることはわずかだが、
想像力があれば宇宙にだって行ける」
という、この部分。
正反対のコトバを並べて
印象を強める「ギャップ法」という
伝え方の技術が、
たくみに使われています。
出典:女性セブン
第1位
ことしの夏の甲子園で、
仙台育英が初優勝をはたしました。
東北勢が優勝旗を手にするのは、
春のセンバツをふくめても
はじめてのことです。
この歴史的な快挙にあたって、
育英の監督が残したコトバが
大きな注目をあつめました。
とくに3年生は
入学からずっと
新型コロナウィルスの影響を
受けつづけました。
入学式も、
修学旅行も、
一緒に昼食をとることも、
近くで語り合うことも。
二度と経験することのない、
かけがえのない
その一瞬、一瞬が
「コロナ感染拡大防止」の旗のもとに
制限されてきた——。
そんなやり場のない
苦しみや悔しさを
感じていた人が多かったのでしょう、
SNSには、「思いを代弁してくれた」
という共感の声であふれました。
いつからか
「密」というコトバは
“悪の親玉”として
目の敵にされるようになりましたが、
本来はあたたかい人間関係を
表すときにも使われてきた
コトバだったことを、
今回、思い起こさせて
くれたように感じます。
監督は優勝インタビューで
こうも語っています。
「僕らが過ごした高校生活を100とすると、
今の高校生は30もないと思う。
それでも、不満を言うのではなく
投げやりにもなっていない。
これからは、
学生生活を少しでも
『濃密』にしてあげたい」
「密」な学生生活を
過ごせなかった学生への
申し訳なさと、
それでもふて腐れることなく
前向きに練習に励んだ
子どもたちを誇らしく思うような、
監督の愛情を感じるコトバです。
「100」の日常は
きっと、もうすぐ。
そうあってほしいと思います。
出典:スポニチ
ほかにもたくさんの
ステキな伝え方があったので、
ご紹介します!
(お笑い芸人・チャンス大城さんが紹介した、ダウンタウン・松本人志さんのコトバ。
大城さんが子どものころ心のよりどころにしていたとか)
出典:マイナビニュース
出典:サンスポ
写メでパチンとやって終わりじゃなくて、立ち止まってほしい。
絵を描くというプロセスはそういうことなんです」
(原爆ドームの絵を描き続けることで平和を訴える、画家のガタロさん)
出典:FNNプライムオンライン
出典:スポニチ
以上、佐々木圭一が
独断と偏見で選んだ
ベスト3の伝え方でした!
今月はどんな素敵なコトバに出会えるでしょうか。
みなさんも体調に気をつけつつ、注目してみてください。
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「伝え方研究所」所長/「伝え方が9割」著者
佐々木圭一上智大学大学院を卒業後、株式会社博報堂入社。 のちに書籍「スティーブ・ジョブス」に登場する伝説のクリエーター、 リー・クロウのもと米国で2年間インターナショナルな仕事に従事。 日本人初、米国の広告賞「One Show Design」でゴールドを獲得(Mr.Children)。カンヌ国際クリエイティブアワードにて、金賞を含む計6つのライオンを 獲得するなど、合計55のアワードを入賞受賞。 郷ひろみ・Chemistryの作詞家として、アルバムオリコン1位を2度獲得。 2014年、クリエイティブ ブティック「ウゴカス」を設立。 日本のコミュニケーション能力をベースアップさせることを、 ライフワークとしている。
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